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2014年03月28日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】電算システムは下値固めて反発の動き、好業績を評価

 情報サービスの電算システム<3630>(東1)の株価は全般地合い悪化の影響を受けたが、足元では下値固め完了感を強めている。好業績を評価して反発のタイミングが接近しているようだ。

 情報サービス事業(システムソリューション、情報処理サービス、システムインテグレーション・商品販売)と、収納代行サービス事業(コンビニ収納代行、郵便振替決済代行、ネットショッピング決済、電子マネー決済)を収益柱として、クラウドサービスや電子マネーへの対応を強化している。

 13年10月にはNTTドコモ<9437>と業務提携し、Googleの企業向けクラウドビジネスに関する戦略的パートナーとして連携を強化した。また収納代行サービス事業では、国際送金サービスのコンビニエンスストアの取り扱い窓口増加に取り組んでいる。

 今期(14年12月期)連結業績見通しについては売上高が前期比9.9%増の270億円、営業利益が同10.2%増の11億20百万円、経常利益が同9.6%増の11億20百万円、純利益が同12.4%増の6億67百万円としている。情報サービス事業では公共部門や金融部門が好調に推移し、BPO(情報処理アウトソーシング)業務やクラウドサービスの拡大も寄与する。収納代行サービス事業では、新規取引先獲得や既存取引先収納件数増加などが牽引する見込みだ。

 株価の動きを見ると、全般地合い悪化も影響して高値圏1400円近辺から急落して水準を切り下げた。2月27日には1004円まで下押す場面があった。ただし、その後は概ね1050円〜1150円近辺で推移して下値固め完了感を強めている。売り一巡して好業績を見直す動きだろう。

 3月27日の終値1119円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS69円12銭で算出)は16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間22円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績連結BPS723円51銭で算出)は1.5倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線を割り込んで調整局面だが、日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して反発の動きを強めている。1000円台で下値を固めて反発のタイミングだろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:09 | アナリスト水田雅展の銘柄分析