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2014年03月31日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アルファは利益見通し増額修正も刺激材料、上げ足加速の可能性

 店舗販促用POP広告のアルファ<4760>(JQS)の株価は、全般地合い悪化の影響を受ける場面もあったが、足元では水準を切り上げてモミ合い上放れの動きを強めている。さらに3月28日に発表した利益見通しの増額修正も刺激材料となって、上げ足を加速する可能性もあるだろう。

 店舗販促用POP広告の企画・制作事業などを展開し、メーカー・小売のタイアップ企画である消費者向け販促キャンペーンの受注や、デジタルサイネージ(デジタル技術を活用した広告媒体)を組み込んだ新販促商品・サービスの企画・提案を強化している。

 3月28日に今期(14年8月期)第2四半期累計(9月〜2月)業績(非連結)見通しについて売上高を減額、利益を増額する修正を発表した。売上高は1億33百万円減額して前年同期比3.2%減の36億67百万円、営業利益は74百万円増額して同52.2%増の2億07百万円、経常利益は79百万円増額して同51.5%増の2億09百万円、純利益は48百万円増額して同35.0%増の1億08百万円とした。売上総利益率の改善やコスト削減の効果が寄与した。

 通期見通しについては消費増税後の景気不透明感があるため前回予想(10月10日公表)を据え置いて、売上高が前期比2.7%増の72億円、営業利益が同79.3%増の1億05百万円、経常利益が同53.3%増の1億円、純利益が同70.3%増の50百万円としている。企画提案活動強化の効果で消費者向けキャンペーンやイベント関連景品の受注が増加し、売上総利益率改善や販管費圧縮効果も寄与する。

 修正後の第2四半期累計の利益は通期見通しを大幅に超過達成している。クリスマス・年末年始など冬季のイベントに向けた需要が多いため上期偏重の収益構造だが、4月消費増税に向けた告知POPや消費増税後の販促キャンペーンなどの需要も期待され、通期増額の可能性が高いだろう。

 株価の動きを見ると、2月5日と2月14日に直近安値となる155円まで調整したが、その後は切り返しの動きとなり足元では3月25日に183円まで上伸する場面があった。概ね160円〜180円近辺でのモミ合い展開から上放れる動きのようだ。

 3月28日の終値180円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS6円21銭で算出)は29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績のBPS281円18銭で算出)は0.6倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線が上向いてサポートラインとなりそうだ。モミ合い上放れて上げ足を加速する可能性もあるだろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:44 | アナリスト水田雅展の銘柄分析