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2014年04月02日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アライドテレシスHDは反発の動き、今期の営業損益改善を評価

 ネットワーク機器製造・販売のアライドテレシスホールディングス<6835>(東2)の株価は、全般地合い悪化も影響して水準を切り下げたが、足元では調整が一巡して反発の動きを強めている。今期(14年12月期)の営業損益改善を評価して出直り展開だろう。

 世界23カ国・39連結子会社を統括する純粋持株会社で、ネットワーク関連機器およびソリューションの企画・開発・製造・販売・保守事業などを展開している。子会社の米アライドテレシスキャピタルコーポレーションは、在日米軍横田基地、在日米軍三沢基地、米国大使館などの在日米軍施設においても最先端ネットワークインフラを提供している。

 今期(14年12月期)の連結業績見通し(2月12日公表)は、売上高が前期比14.6%増の343億円、営業利益が7億円(前期は12億84百万円の赤字)、経常利益が同27.8%減の5億50百万円、純利益が同4.8%増の1億円、想定為替レートは1米ドル=105円としている。

 前期は売上面で米国政府機関の一時閉鎖などの影響を受け、コスト面では円安に伴う海外経費の円換算額増加などで営業損益が悪化したが、今期はソリューション販売の強化、米国における政府系案件の受注増加、国内におけるIT関連投資の需要増加、円安に伴う国内販売価格の改定、在庫の適正化、社内ITインフラ投資一巡による経費削減などで、営業損益が大幅に改善して黒字に回復する見込みだ。

 株価の動きを見ると、1月高値126円から利益確定売りや全般地合い悪化の影響で反落し、前期業績が計画を下回ったことも嫌気されて83円まで水準を切り下げた。3月4日発表の自己株式消却を好感して3月5日に101円まで急伸する場面があったが、人気が続かず3月20日と3月24日には81円まで調整した。しかし81円をボトムとして反発し、足元では87円まで戻している。調整が一巡したようだ。

 4月1日の終値87円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS87銭で算出)は100倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS94円16銭で算出)は0.9倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線突破の動きを強めている。調整が一巡して出直り展開だろう。

>>アライドテレシスホールディングスのMedia−IR企業情報

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:45 | アナリスト銘柄分析