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2014年04月18日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ヨコレイは切り返し、好業績や低PBRを評価して高値圏目指す

 冷蔵倉庫大手のヨコレイ<2874>(東1)の株価は、利益確定売りや全般地合い悪化の影響で戻り高値圏から一旦反落したが、素早く切り返しの動きを強めている。好業績や低PBRを評価して13年4月高値を目指す展開だろう。

 冷蔵倉庫事業を主力として、水産品や畜産品などの食品販売事業も展開している。第4次中期経営計画(12年9月期〜14年9月期)では、重点戦略として低温物流サービスの戦略的ネットワーク展開やドメイン拡充を掲げ、物流アウトソーシングサービスを軸とした総合低温物流への取り組みを強化している。

 総合低温物流サービスでは冷蔵倉庫事業の能力増強を推進し、14年4月竣工予定で北海道小樽市・石狩第2物流センター(仮称)、14年6月竣工予定で大阪市・夢洲物流センター(仮称)、14年10月竣工予定で宮崎県都城市・都城第2物流センター(仮称)を建設中だ。海外はASEAN地域への事業展開を本格化し、14年2月にタイのワンノイ物流センター2号棟が竣工した。さらに15年7月竣工予定でタイのバンパコン第2物流センター(仮称)を新設する。

 今期(14年9月期)の連結業績見通し(11月14日公表)は売上高が前期比9.5%増の1300億円、営業利益が同20.7%増の45億円、経常利益が同18.2%増の45億円、純利益が同8.3%増の25億円としている。新規物流センター稼働で償却負担が増加するが、冷蔵倉庫事業の貨物取扱量が高水準で推移する。食品販売事業では市況上昇や回転率重視の販売施策が寄与して、営業損益が大幅に改善する。第1四半期(10月〜12月)は大幅増収増益となり、通期見通しに対する進捗率も売上高が28.0%、営業利益が41.3%、経常利益が41.1%、純利益が44.1%と高水準だったため通期増額の可能性が高いだろう。

 株価の動きを見ると、770円〜820円近辺でのボックス展開から上放れて、3月31日と4月2日の戻り高値860円まで上伸した。その後は利益確定売りや全般地合い悪化の影響で4月11日の780円まで急反落したが、足元では810円〜820円近辺まで戻して、素早く切り返しの動きを強めている。好業績を評価する動きだろう。

 4月17日の終値817円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS48円31銭で算出)は17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1114円84銭で算出)は0.7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を一旦割り込んだが、足元で素早く回復した。ボックス上放れから強基調に転換の流れに変化はなく、低PBRも評価して13年4月高値913円を目指す展開だろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:50 | アナリスト銘柄分析