株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

2014年04月30日

【アナリスト水田雅展の銘柄診断】アライドテレシスHDは営業損益改善を評価して反発のタイミング

 ネットワーク機器製造・販売のアライドテレシスホールディングス<6835>(東2)の株価は、地合い悪化も影響して水準を切り下げたが、足元では下値固め完了感を強めている。今期(14年12月期)の営業損益改善を評価して反発のタイミングだろう。なお5月12日に第1四半期(1月〜3月)の業績発表を予定している。

 世界23カ国・39連結子会社を統括する純粋持株会社で、ネットワーク関連機器およびソリューションの企画・開発・製造・販売・保守事業などを展開している。子会社の米アライドテレシスキャピタルコーポレーションは、在日米軍横田基地、在日米軍三沢基地、米国大使館などの在日米軍施設において最先端ネットワークインフラを提供している。

 4月23日には、米国子会社アライドテレシスが提供するソリューションがパナソニック・ブラジル社とのパートナーシップのもと、2014年サッカーW杯・ブラジル大会が開催されるマトグロッソ州クイアバのスタジアム「アレーナ・パンタナーレ」のICTインフラに採用されたと発表している。スタジアムのICTシステムは大型映像スクリーン、IP監視カメラシステム、IP電話・インターネット接続、デジタル・サイネージ、RFID入退場管理システム、および関連する音響システムなどで構成される。

 今期(14年12月期)の連結業績見通し(2月12日公表)は、売上高が前期比14.6%増の343億円、営業利益が7億円(前期は12億84百万円の赤字)、経常利益が同27.8%減の5億50百万円、純利益が同4.8%増の1億円、想定為替レートは1米ドル=105円としている。ソリューション販売の強化、米国における政府系案件の受注増加、国内におけるIT関連投資の需要増加、円安に伴う国内販売価格の改定、在庫の適正化、社内ITインフラ投資一巡による経費削減などで、営業損益が大幅に改善する見込みだ。

 株価の動きを見ると、3月4日発表の自己株式消却を好感する場面もあったが人気が続かず、全般地合い悪化も影響して水準切り下げの展開となった。ただし3月20日、3月24日、そして4月11日に付けた81円を割り込むことなく、足元では下値固め完了感を強めている。

 4月28日の終値84円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS87銭で算出)は97倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2円で算出)は2.4%近辺、そして前期実績PBR(前期実績の連結BPS94円16銭で算出)は0.9倍近辺である。週足チャートで見ると下値を固めて13週移動平均線突破の動きを強めている。調整が一巡して反発のタイミングだろう。

>>アライドテレシスホールディングスのMedia−IR企業情報

◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:33 | アナリスト銘柄分析