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2014年05月30日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ティー・ワイ・オーは下値固め完了して出直り、7月の高配当利回りも注目

 TV−CM制作大手のティー・ワイ・オー<4358>(東1)の株価は、3月安値から切り返して下値固め完了感を強めている。今期(14年7月期)増収増益見通しを評価して出直り展開だろう。7月期末一括で3%台の高配当利回りも注目点であり、6月11日予定の第3四半期累計(13年8月〜14年4月)業績発表が接近して期待感が高まる可能性もありそうだ。

 広告代理店向けのTV−CM企画・制作事業を主力として、WEB広告やプロモーションメディア広告の企画・制作などマーケティング・コミュニケーション事業も展開している。

 13年9月に発表した新中期経営計画では、目標数値として16年7月期売上高320億円、営業利益21億50百万円を掲げ、株主還元として配当性向25%以上と株主優待の継続的実施の方針を示している。海外展開は「ASEAN+インド」でのクリエイティブ企業のネットワーク構築を目指し、現地の独立系エージェンシーに対するM&Aを検討している。

 今期(14年7月期)の連結業績見通しについては、前回予想(13年9月12日公表)を据え置いて、売上高が前期比6.0%増の265億円、営業利益が同13.8%増の17億円、経常利益が同10.8%増の15億40百万円、純利益が同10.1%増の8億90百万円としている。

 TV−CM事業は自動車、電気・情報通信、飲料、衣料業界向けを中心に好調が続いている。大型案件や大口広告主からの直接受注も増加傾向のようだ。コスト面では利益管理を徹底して売上原価と販管費の削減を強化し、人件費の先行投資一巡も寄与する。マーケティング・コミュニケーション事業も堅調であり、営業外での上場関連費用などを吸収して増収増益見込みだ。

 第2四半期累計(13年8月〜14年1月)は前年同期比5.0%減収、同21.2%営業減益、同24.5%経常減益、同44.6%最終減益となり計画未達だったが、顧客側の要望で消費者のマインド喚起に向けてTV−CMを消費増税前後に先送りする傾向が強まり、第2四半期(13年11月〜14年1月)に予定していた一部大型案件の検収が第3四半期(14年2月〜4月)にズレ込んだことが主因だ。

 第2四半期累計の受注残高は74億23百万円で、前年同期の61億16百万円に比べて13億07百万円増加している。第2四半期累計の計画未達は売上計上の期ズレが主因のためネガティブ要因とならず、通期ベースでは好業績が期待される。広告市場は拡大基調であり、国内のTV−CM制作業界では当社を含む大手制作3社による寡占化傾向を強めているようだ。景気回復や20年東京夏季五輪開催も追い風となるため事業環境は中期的に良好だろう。

 株価の動き(13年10月25日付でJASDAQ市場から東証2部市場に市場変更、14年1月30日付で東証2部市場から東証1部市場に指定替え)を見ると、1月高値209円から反落後は地合い悪化も影響して水準を切り下げた。ただし3月安値149円から徐々に水準切り上げの動きを強め、足元は概ね160円近辺のレンジで推移して下値固め完了感を強めている。今期増収増益見通しを再評価する動きだろう。

 5月29日の終値165円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS14円90銭で算出)は11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は3.6%近辺、そして前期実績PBR(前期実績の連結BPS70円01銭で算出)は2.4倍近辺である。週足チャートで見ると徐々に下値を切り上げて13週移動平均線を突破し、26週移動平均線も突破の動きを強めている。高配当利回りも評価して出直り展開だろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:20 | アナリスト水田雅展の銘柄分析