
■10月通期業績は期初予想据え置きも連続して過去最高更新
2Q累計業績は、利益が、期初予想を1000万円〜3400万円と小幅ながら上ぶれ、前年同期比5.5%増収、6.0%経常減益、5.9%純益減益と減益転換率をやや縮小させた。合成樹脂加工製品事業では、原材料価格上昇の価格転嫁は遅れたものの、消費税増税前の駆け込み需要が拡大して「バルチップ」などの建築土木関連の販売が伸び、経費削減を進めて増益をキープしたが、機械製品事業では、食品関連の軟包装用や機能性フィルム加工用のスリッター機が堅調に推移したものの、紙関係のスリッター機が低調となり売り上げ、利益ともマイナスとなったことで減益転換した。
今10月期通期業績は期初予想に変更はなく、売り上げ223億円(前期比2.8%増)、経常利益24億円(同12.9%増)、純利益14億2000万円(同6.7%増)と連続の過去最高更新を見込んでいる。配当も、前期と横並びの年間40円も高水準をキープする。
■PER8倍台、PBR0.7倍の割安修正で最高値も視界
株価は、昨年10月17日払込みで実施した新株式発行(発行価格1256円)・株式売出しがボディブローとなって、再三にわたり発行価格を試す下値調整が続いたが、今年5月14日の東証2部から東証1部の指定替え承認発表では窓を開けて急伸、指定替え後高値まで300円高して3分の1押し水準までスピード調整をしている。PERは7倍台、PBRは0.7倍、配当利回りは2.6%となお割安であり、まず指定替え後高値を更新して弾みをつけ、昨年3月につけた上場来高値1900円にキャッチアップしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)
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