
記念すべき2014年3月期では、(1)売上高経常利益率が初めて10%を突破し10.3%となった、(2)ROE(自己資本利益率)が前期比1.3ポイントアップし16.9%と高水準、(3)ネット有利子負債が1億1100万円減少し実質無借金となった。同時に最高益更新という優秀な決算である。

河越誠剛社長は、「社長となって今年で21年目ですが、最近、経営というものが少し見えてきたという気持ちです。低いところを見ているといつまでも低いままで終ってしまうから、常に高いところを見つめてやってきたことがよかったと思います。これからも、高い目標、強い執念、やり遂げる考働力で取組んでいきます」という。強い信念で減量にも挑戦されたそうで引き締まった印象である。
お菓子などを通して、喜びを創り喜びを提供することを経営の理念に、これをすべての事業活動の指針としてニューコンセプトメーカーを掲げ、さらなる飛躍を期している。「3本の矢として、(1)新商品・新店舗・新店舗創り、(2)新ビジネス、(3)海外展開を掲げ、売上高経常利益率20%を目指しています。現在の10%超からみれば高いと思われるでしょうが、クリスマス月などの単月では売上高経常利益率20%の実績はあります。単月でやれるのなら全体(通年)でもやれるはずです。必ず、やるという気概で形にしていきます」、圧倒される迫力である。これまでの実績を見れば売上高経常利益率20%も十分期待できるだろう。
株価は株式分割チャートにおいて上場来高値圏にあり強い展開である。6月9日の株価は2235円で、配当年40円、予想1株利益141.7円からみて割安といえる。
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