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2014年06月27日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】エフティコミュニケーションズは調整の最終局面、反発のタイミング

 LED照明・OA機器販売などのエフティコミュニケーションズ<2763>(JQS)の株価は、5月20日の直近安値2500円から一旦は切り返したが、反発力が鈍く6月25日には2610円まで調整した。上値を切り下げて調整局面の形だ。ただし6月26日には2750円まで戻した。5月安値に接近して調整のほぼ最終局面であり、今期(15年3月期)大幅営業増益見通しを評価して反発のタイミングだろう。

 13年6月にTOBで光通信<9435>の連結子会社となり、法人向けLED照明・OA機器・スモールサーバー販売などの法人事業、一般消費者向け光ファイバ回線サービス販売やドコモショップ運営などのコンシューマ事業を展開している。LED照明や空調などオフィスの環境・省エネ関連商材を重点分野と位置付けて、商品ラインナップの拡充、定額保守サービスなどストック型収益の積み上げを強化している。

 新規事業展開に向けたM&Aや子会社設立も推進している。13年10月にネットワークセキュリティ機器製造・販売のアレクソン、13年11月にビジネスホン・OA機器販売のグロースブレイブジャパン、13年12月にノンフロン新自然冷媒ガス販売・施工のニューテックを子会社化し、13年12月にスマートフォン・タブレット端末でクレジットカード決済を可能とするサービス提供に向けて子会社ViewPointを設立した。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(5月14日公表)は、売上高が前期比6.0%増の380億円、営業利益が同27.6%増の48億円、経常利益が同21.6%増の50億円、純利益が同5.5%増の28億円で、配当予想は13年10月1日付の株式100分割を考慮すると実質的に前期と同額の年間50円(第2四半期末20円、期末30円)としている。純利益はアレクソンの負ののれん発生益一巡で小幅増益にとどまるが、LED照明販売を中心とする法人事業の好調が牽引して大幅営業増益の見込みだ。

 法人事業ではLED照明や情報通信機器が好調に推移して、ストック型収益の積み上げが進展する。ニューテックの新冷媒ガス販売・施工の本格展開も寄与する。WEB商材では新規取り組みとして、スマートフォンやタブレット端末でクレジットカード決済を可能とするサービス「ペイコレsmartshot」の提供、個人間取引(CtoC)の中古車販売に特化したWebプラットフォーム「mieruCAR(ミエルカ)」の運営を強化する。

 コンシューマ事業は、光ファイバ回線サービス・IPSの拡販でストック型収益を積み上げ、ドコモショップの運営効率向上や新規商材のウオーターサーバー販売も寄与する。

 株価の動きを見ると、3月6日の高値4065円から利益確定売りなどで反落し、5月20日の直近安値2500円から一旦は切り返したが、反発力が鈍く6月25日には2610円まで調整して5月安値に接近した。上値を切り下げて調整局面の形だ。ただし6月26日には前日比2750円まで戻した。5月安値に接近して調整のほぼ最終局面のようだ。

 6月26日の終値2750円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS240円00銭で算出)は11〜12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間50円で算出)は1.8%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS720円01銭で算出)は3.8倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面だが、52週移動平均線が接近してサポートラインとなりそうだ。調整のほぼ最終局面であり、今期大幅営業増益見通しを評価して反発のタイミングだろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:26 | アナリスト銘柄分析