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2014年07月01日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インフォメーションクリエーティブは安値圏モミ合いから上放れて戻り歩調

 ソフトウェア開発やシステム運用のインフォメーションクリエーティブ<4769>(JQS)の株価は、安値圏690円〜720円近辺でモミ合う展開だったが、6月4日に796円まで急伸してモミ合いから上放れ、6月18日には827円まで上伸して1月の815円を上抜いた。モミ合いから上放れて上げ足に弾みがついたようだ。目先的な過熱感で足元は自律調整だが戻り歩調に変化はなく、9月期末一括で3%近辺の高配当利回りも注目点だ。13年11月高値1060円も視野に入りそうだ。

 ソフトウェア開発事業、システム運用事業、その他事業(パッケージ開発・販売)を展開し、顧客先に常駐する型で情報サービス分野における総合的なソリューションサービスを提供している。顧客別に見ると、日立システムズや日立ソリューションズなど、日立製作所<6501>グループ向けが全体の約6割を占めて収益源となっていることも特徴だ。

 13年11月発表の新中期経営計画(14年9月期〜16年9月期)では、基本戦略としてソフトウェア開発・システム運用などのITソリューション事業の安定成長、自社パッケージ開発・販売のITサービス事業の成長加速、強固な人材・組織基盤の構築を推進している。経営目標値は16年9月期売上高80億円(ITソリューション事業76億円、ITサービス事業4億円)、売上高経常利益率8.0%として、長期ビジョンでは100億円企業、東証2部上場を目指している。

 6月25日には、美容室・サロン向けのスマホアプリ制作サービス「LAPPLI(ラプリ)」をリリースした。スマホユーザーに向けて、美容室・サロンの集客を効率的・効果的に行うために開発した「あなたのお店だけのスマートフォンアプリが作成できるサービス」としている。

 今期(14年9月期)の業績(非連結)見通しは、前回予想(11月8日公表)を据え置いて売上高が前期比7.0%増の66億74百万円、営業利益が同18.2%増の3億82百万円、経常利益が同13.1%増の4億09百万円、純利益が同11.7%増の2億43百万円で、配当予想は前期と同額の年間24円(期末一括)としている。Web系システム開発やシステム運用管理などを中心として受注が高水準に推移する。技術者の稼働率上昇効果も寄与して増収増益見込みだ。

 事業部門別売上高の計画については、ITソリューションのソフトウェア開発が同10.2%増の26億56百万円、システム運用が同4.8%増の35億43百万円、ハード設計等が同6.3%減の3億11百万円、ITサービスのパッケージ開発・販売が同46.4%増の1億64百万円としている。

 第2四半期累計(10月〜3月)は前年同期比1.5%増収、同10.9%営業増益、同8.1%経常増益、同34.8%最終減益となり、通期の見通しに対する進捗率は、売上高が48.7%、営業利益が51.1%、経常利益が51.4%、純利益が30.5%である。投資不動産の減損処理が影響した純利益を除けば概ね順調な水準だ。通期ベースで好業績が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、2月以降は安値圏690円〜720円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だったが、6月4日に796円まで急伸してモミ合い展開から上放れの形となった。さらに6月18日には827円まで上伸する場面があり、1月の815円を上抜いた。モミ合いから上放れて上げ足に弾みがついたようだ。目先的な過熱感を強めて足元は自律調整の形だが、戻り歩調に変化はないだろう。

 6月30日の終値791円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS63円50銭で算出)は12〜13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は3.0%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS830円74銭で算出)は1.0倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破して強基調に転換した。さらに13週移動平均線が26週移動平均線を上抜けるゴールデンクロスの形だ。9月期末一括で3%近辺の高配当利回りも注目点であり、13年11月の高値1060円も視野に入りそうだ。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:36 | アナリスト銘柄分析