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2014年07月07日

【相場熟者が答える投資相談】第一生命が逆行安となって心配、見通しを

■第一生命を1400円で200株持っています。逆行安となって心配です。見通しを(群馬県・W)

相場熟者が答える投資相談 【問い】 第一生命<8750>(東1)を1400円で200株持っています。全体は上げていますが、逆に下がっています。アドバイスをよろしくお願いします。

■公募増資発表で需給悪の売り、米中堅プロテクティブ生命の買収に期待し持続を

 【答え】 第一生命は、7月4日(金)23円安の1479円と続落しています。

 去る、3日に公募増資1億8940万株とオーバーアロットメントによる第三者割当増資1290万株を実施し、概算で2759億円を調達するとに発表しました。調達した資金は、米中堅プロテクティブ生命の買収に宛てられる予定ですが、発行済み株式数は約20%増える見通しで、需給悪化を嫌気した売りが改めて出たようです。

 6月5日にスタンダード&プアーズ・レーティング・サービス(S&P)は、買収資金が計画通り調達出来れば、同社の事業の地理的分散と収益源の多様化を通じて、信用力にプラス影響を与える可能性を指摘していましたが、1550円処の上値抵抗線を突破出来なかったことから、売り直された感があります。

 足元の業績は、今2015年3月期経常収益5兆3490億円(前期比11.5%減)、経常利益2460億円(同19.3%減)、純利益800億円(同2.7%増)を見込み。年間配当は期末一括25円(同5円増)を予定しています。

 株価は、1月16日に年初来の高値1800円(実質上場来高値)と買われた後、3月25日安値1338円、4月11日安値1310円、6月2日安値1380円と下げて下値を確認した感はありますが、26週移動平均線が上値抵抗線として意識され始めていますので、もみ合う可能性があります。ただ、株式市場の好況が続き、日経平均株価が上昇基調を強めると保有株式の含み益が見直される可能性もあります。再度、上値フシの1550円前後までの反転を期待し、持続も一考でしょう。(株式評論家・摩周湖)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:53 | 株式投資ニュース