
■円安対応の価格改定がフル寄与し今期純利益は26.8%増益とV字回復
今期業績は、売り上げ73億9000万円(前期比14.4%増)、経常利益3億5200万円(同19.3%増)、純利益2億1800万円(同26.8%増)と増益転換が予想され、純利益は、2013年2月期の過去最高(1億9000万円)を更新する。
昨年12月に下方修正した前2014年4月期業績を今年6月3日に一転して上方修正したのに続いて、今期業績は、前期利益を圧迫した円安の影響が一巡するとともに、前期下期に実施した価格改定がフル寄与し、プロ向けの美容商材インターネット通販サイト「BEAUTY GARAGE OnlineShop」の登録会員数が、前期末で20万6058口座(前々期比22.9%増)、過去1年間に1回以上の購入履歴にあるアクティブユーザーが6万6131口座(同24.1%増)と拡大し、取扱商品数も、同じく約37万点から50万点超まで増加、今期は、通販サイトのスマホ専用サイトを大幅リニューアルし、今年5月に発表したエステティック化粧品の新オリジナルブランドや通販カタログ誌「BG STYLE」の発行部数増加、居抜不動産仲介サイト「サロン不動産ネット」のリニューアルやスマホ専用サイトのオープンなども加わることなどが要因となる。
■公開価格水準まで底上げしPER評価はなお12倍台と割安
株価は、前期業績の下方修正に前期第3四半期の減益業績が続いて上場来安値1545円まで売られ、一転した前期業績の上方修正から底上げ、今期純利益の2期ぶり過去最高更新予想で年初来高値2364円と5割高した。この株価水準は、昨年2月に新規株式公開(IPO)時の公開価格2300円と同水準でなおPER評価では12倍台と割安である。IPO時には上場来高値5320円まで買い上げられ高人気となったことも想起して一段の戻りにトライしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)
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