株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

2014年07月16日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アライドテレシスHDは5月安値で底打ちして強基調に転換

 ネットワーク機器製造・販売のアライドテレシスホールディングス<6835>(東2)の株価は、5月安値76円から切り返して7月4日の94円まで上伸した。その後7月11日の83円まで一旦は反落したが、7月15日には89円まで戻して再動意の構えを見せている。強基調への転換を確認した形であり、営業損益改善を評価して出直り展開だろう。なお8月11日に第2四半期累計(1月〜6月)の業績発表を予定している。

 世界23カ国・39連結子会社を統括する純粋持株会社である。グループでネットワーク関連機器およびソリューションの企画・開発・製造・販売・保守事業などを展開している。

 米国子会社アライドテレシスが提供するソリューションが、パナソニック・ブラジル社とのパートナーシップのもと、2014年サッカーW杯・ブラジル大会が開催されたマトグロッソ州クイアバのスタジアム「アレーナ・パンタナーレ」のICTインフラに採用されている。

 今期(14年12月期)連結業績見通しについては、前回予想(2月12日公表)を据え置いて売上高が前期比14.6%増の343億円、営業利益が7億円(前期は12億84百万円の赤字)、経常利益が同27.8%減の5億50百万円、純利益が同4.8%増の1億円で、配当予想は同1円減配の年間2円(期末一括)としている。

 想定為替レートは1米ドル=105円で、ソリューション販売の強化、米国における政府系案件の受注増加、国内におけるIT関連投資の需要増加、円安に伴う国内販売価格の改定、在庫の適正化、社内ITインフラ投資一巡による経費削減などで、営業損益の大幅改善を見込んでいる。なお8月11日に第2四半期累計(1月〜6月)の業績発表を予定している。

 株価の動きを見ると、5月21日の年初来安値76円から切り返しの展開となり、7月4日の94円まで上伸した。その後7月11日の83円まで一旦は反落したが、7月15日には89円まで戻して再動意の構えを見せている。

 7月15日の終値89円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS87銭で算出)は102倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2円で算出)は2.3%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS94円16銭で算出)は0.9倍近辺である。

 足元の調整は日足チャートで見ると25日移動平均線近辺、週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から反発してサポートライン確認の形となった。5月安値で底打ちして強基調への転換を確認した形であり、出直りの動きが本格化しそうだ。

>>アライドテレシスホールディングスのMedia−IR企業情報

◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:58 | アナリスト銘柄分析