
マーケットでは、「中国は7.5%成長といわれるが、中国の場合、いろいろな点で綻びが目立つが、この点、アメリカの経済の強さは本物である。やはり、シェールガス効果は大きい。ドルが買われるのは当然といえる」(中堅証券)。
円相場は一時、1ドル・103円台へ円安が進んだ。これは、日本株の輸出関連銘柄にはプラスである。
ただ、30日のNYダウは31ドル安と小幅続落し、必ずしもGDPの好調を好感していないようにも見えるし、とまどっているようにも見える。やはり、「これだけ経済が好調だと、ゼロ金利終了から金利引き上げが近いのではないか」(同)ということがあるようだ。
米金融政策当局は、今年10月で予定通り金融の量的緩和は終了するが、一方のゼロ金利は続けると表明している。
しかし、マーケットは、このゼロ金利継続に、「本当だろうか」と疑問を持っているわけである。
今度は、週末に発表される7月の米国雇用統計がポイントで、これを見てマーケットは、「買い」か、「様子見」かの態度を決めるものとみられる。
最後にもう一度、中堅証券に聞くと、「今はNYダウは、既に、金利上昇を織り込み始めています。過去の例では、仮に金利が1〜2回上がっても相場の基調は崩れていません。今回のNYダウは1万7500ドルを目指す展開に変わりはないとみています」ということだ。
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