
チャートでの下値のフシということになれば、今年5月21日の1万3964円までない。しかし、そこまで行くことはないだろう。ということから、25日線とのマイナス乖離が目安となるだろう。週末ではマイナス3.7%と、下値目処とされるマイナス4%に近づいている。このため、ここから下げても、「下ヒゲ足」となる可能性は極めて大きいといえる。
イラク、ウクライナ問題など情勢は不透明である。しかも、こうした状況を作り出したのはオバマ政権の弱腰外交のためである、として米国内が揺れていることも心配な点である。秋の中間選挙をめぐる政局不安がNYダウの頭を押さえそうだ。
ただ、そのNYダウは足元での景気・企業々績は良好であるし、強力な下値のフシとされる200日線まで下げてきた。このため、NYダウは、仮に下げても、「下ヒゲ足」となって短期的な底をつけるものとみられる。
日本では、猛暑から夏休みの欲しいところでもあった。第1四半期決算がほぼ一巡したことから、昔から言われている、「夏の甲子園野球と盆の帰省の間は相場はお休み」という展開となりそうだ。
足元では、NYダウ、日経平均とも、「下ヒゲ足」の底打ち場面が近いとみられるが、上値追いには限界があるだろう。このため、個別物色がいっそう活発となり、小型材料系銘柄が値を飛ばす可能性がありそうだ。
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