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2014年09月18日

【アナリスト水田雅展の銘柄診断】ビー・エム・エルは売り一巡して切り返しのタイミング

 受託臨床検査大手のビー・エム・エル<4694>(東1)の株価は、今期(15年3月期)利益見通しの減額修正で急落し、年初来高値圏4100円近辺から8月26日に3365円、9月1日と5日に3350円まで調整した。その後は下げ渋りの動きを強め、9月17日には3500円台まで戻している。売りが一巡して切り返しのタイミングだろう。

 臨床検査事業を主力として、腸内細菌検査や食品衛生コンサルティングなどの食品衛生検査事業、電子カルテなどの医療情報システム事業、そしてSMO(治験支援)事業も展開している。

 事業基盤強化と収益力向上に向けてM&Aの積極活用、臨床検査事業でのクリニック市場の開拓、既存ユーザーへの深耕営業、首都圏のラボ拠点再編・整備、ピロリ菌関連検査やアレルギー検査など重点検査項目の拡販、子会社の経営合理化、食品衛生事業での腸内細菌検査やノロウイルス検査などの拡販、新検査センター開設(14年5月、埼玉県川越市)に伴う検査領域・検査数量の拡大、厚生労働省の「登録検査機関」の資格取得、医療情報システム事業での電子カルテ「クオリス」のブランド向上などを推進している。

 13年12月には中国・上海における合弁会社(上海千麦博米楽医学検験所有限公司)の設立を発表した。現地で臨床検査センター運営の実績を持つ上海千麦医療投資管理有限公司、および上海新虹橋国際医学中心建設発展有限公司と3社合弁で、中国でも臨床検査受託事業を展開する。

 14年6月には岡山医学検査センター(岡山県倉敷市)の全株式を取得して連結子会社化した。一方で、イーエムシステムズ<4820>との共同開発会社メデファクトを解散した。電子カルテシステムの開発を目的として10年2月に設立したが、所期の目的を達成したとしている。

 8月14日に今期(15年3月期)第2四半期累計(4月〜9月)と通期連結業績見通しの修正を発表した。いずれも売上高を増額、利益を減額した。通期の連結業績見通しは、売上高が前期比5.4%増の1043億50百万円、営業利益が同18.8%減の66億50百万円、経常利益が同17.9%減の70億50百万円、純利益が同23.6%減の38億10百万円とした。

 岡山医学検査センターの新規連結で売上高を増額修正したが、岡山医学検査センターの株式取得に係るのれん負担増に加えて、第1四半期(4月〜6月)が前年同期比5.8%増収ながら、同12.0%営業減益、同12.5%経常減益、同3.7%最終減益だったことを踏まえて見直したとしている。診療報酬改定の影響もあり、競争が一段と激化しているようだ。

 ただし通期見通しに対する第1四半期の進捗率は売上高が25.6%、営業利益が34.0%、経常利益が33.7%、純利益が40.0%と高水準である。岡山医学検査センターの株式取得に係るのれん負担増が影響するが、クリニック市場の開拓強化や既存ユーザーへの深耕営業の効果も期待され、今回の修正見通しは保守的な印象が強い。

 なお配当予想については前回予想(5月12日公表)を据え置き、記念配当10円を実施して同10円増配の年間60円(第2四半期末25円、期末35円)(期末35円=普通配当25円+記念配当10円)としている。

 株価の動きを見ると、今期利益見通しの減額修正で急落し、年初来高値圏4100円近辺から8月26日に3365円、9月1日と5日に3350円まで調整した。ただしその後は下げ渋りの動きを強め、9月17日には3500円台まで戻している。売りがほぼ一巡したようだ。

 9月17日の終値3505円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS179円39銭で算出)は19〜20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間60円で算出)は1.7%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS2598円60銭で算出)は1.3倍近辺である。週足チャートで見ると一気に52週移動平均線を割り込んで調整局面だが、日足チャートで見ると25日移動平均線突破の動きを強めている。売りが一巡して切り返しのタイミングだろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:57 | アナリスト水田雅展の銘柄分析