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2014年09月24日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アライドテレシスHDは7月の戻り高値に接近、上げ足に弾みの可能性、ドル高・円安進行も支援材料

 ネットワーク機器製造・販売のアライドテレシスホールディングス<6835>(東2)の株価は、8月の直近安値80円から切り返し、9月22日には91円まで上値を伸ばして7月4日の戻り高値94円に接近した。営業損益改善基調を評価し、ドル高・円安の進行も好感する動きのようだ。調整が一巡して強基調に転換した可能性があり、出直り展開だろう。7月の戻り高値94円を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。

 世界23カ国・40連結子会社を統括する純粋持株会社である。グループでネットワーク関連機器およびソリューションの企画・開発・製造・販売・保守事業などを展開している。

 今期(14年12月期)の連結業績見通しは前回予想(2月12日公表)を据え置いて売上高が前期比14.6%増の343億円、営業利益が7億円(前期は12億84百万円の赤字)、経常利益が同27.8%減の5億50百万円、純利益が同4.8%増の1億円で、配当予想が同1円減配の年間2円(期末一括)としている。

 想定為替レートは1米ドル=105円で、ソリューション販売の強化と付加価値サービスの拡充、米国における政府系案件の受注増加、中南米における新規顧客開拓、アジア・オセアニアにおけるパナソニック<6752>とのパートナーシップによる監視カメラソリューションの提供、国内におけるIT関連投資の需要増加、円安に伴う国内販売価格の改定、在庫の適正化、社内ITインフラ投資一巡による経費削減効果などで、営業損益が大幅に改善する見通しだ。

 第2四半期累計(1月〜6月)は赤字だったが、日本および米州での販売が好調に推移して2桁増収となり、増収効果と売上総利益率上昇で営業赤字幅が縮小した。通期ベースでも営業損益改善基調が期待され、ドル高・円安の進行で営業外損益の外貨建て資産に係る為替差益計上も期待されそうだ。

 株価の動きを見ると、8月8日と11日の直近安値80円から切り返しの展開となり、9月22日には91円まで上値を伸ばして7月4日の戻り高値94円に接近する場面があった。営業損益改善基調を評価し、ドル高・円安の進行も好感する動きのようだ。

 9月22日の終値89円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS87銭で算出)は102倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2円で算出)は2.3%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS94円16銭で算出)は0.9倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となって水準を切り上げる動きだ。調整が一巡して強基調に転換した可能性があり、出直り展開だろう。7月の戻り高値94円を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:05 | アナリスト銘柄分析