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2014年10月14日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ビー・エム・エルは売られ過ぎ感を強めて反発のタイミング

 受託臨床検査大手のビー・エム・エル<4694>(東1)の株価は、今期(15年3月期)利益見通しの減額修正で年初来高値圏4100円近辺から急落し、8月中旬以降は3400円〜3500円近辺での調整局面となった。さらに足元では全般地合い悪化が影響して10月10日に3080円まで調整した。ただし売られ過ぎ感を強めて反発のタイミングだろう。

 臨床検査事業を主力として、腸内細菌検査や食品衛生コンサルティングなどの食品衛生検査事業、電子カルテなどの医療情報システム事業、そしてSMO(治験支援)事業も展開している。

 事業基盤強化と収益力向上に向けてM&Aの積極活用、臨床検査事業でのクリニック市場の開拓、既存ユーザーへの深耕営業、首都圏のラボ拠点再編・整備、ピロリ菌関連検査やアレルギー検査など重点検査項目の拡販、子会社の経営合理化、食品衛生事業での腸内細菌検査やノロウイルス検査などの拡販、新検査センター開設(14年5月、埼玉県川越市)に伴う検査領域・検査数量の拡大、厚生労働省の「登録検査機関」の資格取得、医療情報システム事業での電子カルテ「クオリス」のブランド向上などを推進している。

 13年12月には中国・上海における合弁会社(上海千麦博米楽医学検験所有限公司)の設立を発表した。現地で臨床検査センター運営の実績を持つ上海千麦医療投資管理有限公司、および上海新虹橋国際医学中心建設発展有限公司と3社合弁で、中国でも臨床検査受託事業を展開する。

 14年6月には岡山医学検査センター(岡山県倉敷市)の全株式を取得して連結子会社化した。一方でイーエムシステムズ<4820>との共同開発会社メデファクトを解散した。電子カルテシステムの開発という所期の目的を達成したとしている。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(8月14日に売上高を増額、利益を減額修正)は、売上高が前期比5.4%増の1043億50百万円、営業利益が同18.8%減の66億50百万円、経常利益が同17.9%減の70億50百万円、純利益が同23.6%減の38億10百万円としている。

 配当予想は前回予想(5月12日公表)を据え置き、記念配当10円を実施して同10円増配の年間60円(第2四半期末25円、期末35円)(期末35円=普通配当25円+記念配当10円)としている。

 第1四半期(4月〜6月)は診療報酬改定や競争激化の影響などで前年同期比12.0%営業減益、同12.5%経常減益、同3.7%最終減益だった。ただしクリニック市場の開拓強化や岡山医学検査センターの新規連結などの効果で同5.8%増収と売上面は好調だった。

 第2四半期累計(4月〜9月)見通し(8月14日に売上高を増額、利益を減額修正)に対する第1四半期の進捗率は、売上高が50.6%、営業利益が58.4%、経常利益が57.4%、純利益が69.0%と高水準であり、通期見通しに対する進捗率も売上高が25.6%、営業利益が34.0%、経常利益が33.7%、純利益が40.0%と高水準である。

 通期ベースでは岡山医学検査センターの株式取得に係るのれん負担増が影響するが、クリニック市場の開拓強化や既存ユーザーへの深耕営業の効果も期待され、修正見通しは保守的な印象が強い。修正後の減益幅縮小の可能性もあるだろう。

 株価の動きを見ると、今期利益見通しの減額修正がネガティブサプライズとなって年初来高値圏4100円近辺から急落し、8月中旬以降は3400円〜3500円近辺での調整局面となった。さらに足元では全般地合い悪化が影響して10月10日に3080円まで調整した。

 10月10日の終値3105円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS179円39銭で算出)は17〜18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間60円で算出)は1.9%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS2598円60銭で算出)は1.2倍近辺である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線を割り込み、さらに短期モミ合いから下放れた形の調整局面だ。ただし日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が9%程度まで拡大して売られ過ぎ感を強めている。反発のタイミングだろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:26 | アナリスト水田雅展の銘柄分析