
同社は、OA機器、AV機器、通信機器、自動車関連など各製品の機構部品、機能部品の製造販売を行っている。14日に発表済みの前2014年8月期業績は、売上高が454億1300万円(前の期比12.3%増)、営業利益が35億7400万円(同48.7%増)、経常利益が38億1300万円(同31.7%増)、純利益が25億1300万円(同21.5%増)と2けた増収増益着地。東南アジアでテレビやスマートフォン向けの受注が堅調だったほか、中国でスマートフォン向けの受注も好調に推移した。
今2015年8月期業績予想は、売上高が475億円(前期比4.6%増)、営業利益が36億円(同0.7%増)、経常利益が38億円(同0.4%減)、純利益が26億円(同3.5%増)を見込む。年間配当は期末一括38円を予定している。売上高は、スマートフォンの特需剥落分を自動車、デバイス関連への拡販で補完。営業利益は、新事業領域の展開を図るため人件費が増加し減益だが、若干の為替差益を見込み経常利益・純利益は増益を確保する見通し。
株価は、1月15日につけた年初来の高値2310円から5月16日の年初来の安値1324円まで約1000円の調整を挟んで7月10日高値1648円と上昇。その後、10月14日安値1388円と売り直され下値確認から16日高値1578円と買われモミ合っている。今期業績見通しについて、市場では減益を予想していただけにサプライズとなったほか、予想PER8倍台・PBR0.77倍と割安感がある。配当利回りも2.4%と利回り妙味もソコソコあり、底堅い動きとなっており、上値抵抗線の1648円を突破出来るか注目したい。(N)
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