
「次のあたりまえを創る、何度でも」をビジョンに掲げており、ツール、エンタメ、カジュアルゲーム、ネイティブソーシャルゲーム、全巻無料ハイブリッド型アプリなど、さまざまなジャンルのアプリを企画、開発し、本年8月には累計6,000万ダウンロードを達成している。
10月9日に2014年9月期業績予想の上方修正を発表済みで、売上高は8月7日の公表予想値20億1000万円から20億2000万円(前期比2.3倍)、営業利益は同4億9000万円から5億4300万円(同76.3%増)、経常利益は同4億9000万円から5億2700万円(同71.7%増)、純利益は同2億9400万円から2億9800万円(同49.0%増)と増益幅を拡げる見通し。
事業の中で、もっとも利益率の高い無料ネイティブアプリのジャンルの売上が好調に推移し、当初予定していた売上構成比における無料ネイティブアプリ事業の割合が高まったほか、本年9月30日付で「神姫覚醒!!メルティメイデン」を株式会社マイネットに売却など複数アプリの販売が寄与している。
10月16日開催の取締役会で、ALTR THINK株式会社の発行済株式の全部を取得・子会社化することを決議し、株式譲渡契約を締結したと発表。10月から同社は連結子会社となるが、本年4月に世界初となる暇人同士をマッチングさせる匿名SNS「暇スイッチ」のiOS版を正式リリースし、わずか5ヶ月でサービス内メッセージ数1,000万通を超えるアプリに成長させたことに加え、同年8月には同サービスにて海外展開を行うなど、常に新しい視点から世界の見え方が変わるようなアプリを提案する高い企画力を有している。同社の強みであるSNSジャンルにおける卓越した企画力とイグニスの優れた技術力およびマネタイズ力を組み合わせることで新規開発力が向上し、国内外において、より高い付加価値のプロダクト提供が可能となることから、今後の展開に期待が持てる。
株価は、7月16日の上場初値は公開価格の1900円の4.4倍の8400円。同日8720円と買われた後、11月5日安値3850円まで55.8%の調整を挟んで上昇。4000円割れが下値として確認された感はある。野村證券では上場時に前14年9月期営業利益を4億9000万円、今15年9月期同10億円、来16年9月期同15億6000万円と成長が続くと観測している。11月13日に2014年9月期決算の発表が予定されているが、今15年9月期業績予想に対する期待感は高まる方向となっており、大きくリバウンドする可能性もありそうだ。(信濃川)
◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!