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2014年11月22日

【株式評論家の視点】日本ビューホテルは観光客増で浅草ビューホテル好調

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 日本ビューホテル<6097>(東2)は、11月21日(金)15円高(+0.84%)の1569円と反発している。日本政府観光局(JNTO)がまとめた10月の訪日外国人客数は前年同月比37%増の127万1700人で単月として過去最高を更新と伝わっており、足元で同社が経営する浅草ビューホテルなどの売上が伸びていると予想される。12月9日に予定される今4月期第2四半期決算の発表に対する期待感が高まることから、注目したい。

 同社は同社および連結子会社である那須興業(株)において、ホテル事業として、同社グループが有する経験およびノウハウを最大限に発揮すべく「VIEW HOTEL」ブランドによる直営(一部のホテルについては、土地・建物の賃借による直営)でのホテル経営を行っている。現在運営しているホテルの形態にはシティホテル型とリゾートホテル型があり、各ホテルには立地や規模に応じて、客室の他、レストラン・バー等の料飲施設、結婚式場、宴会場、会議室等を設置し、宿泊、料飲、宴会・婚礼の各部門の営業を行っているほか、ホテルによってはスパや温泉などを設け、顧客が快適に過ごせるよう施設の充実を図っている。

 今4月期第1四半期決算は、売上高が43億4800万円、営業利益が6800万円、経常利益が7000万円、純利益が100万円に着地。ホテル事業においては、秋田ビューホテルの12階レストランフロアを全面改装し、本年5月にスカイグリルブッフェレストラン「空桜〜SORA〜」としてオープン。また、浅草ビューホテルのブライダルスペースの改装工事、成田ビューホテルの客室69室の改装、高崎ビューホテルのチャペルの改装工事などを実施し、顧客満足度の向上を図っている。施設運営事業においては、ぎょうけい館やホテルプラザ菜の花の宿泊プランの充実などにより営業力を強化。また、本年6月に東京都青梅市にある「おくたま路」(総客室数18室)を取得し、館内改装の後、同7月にリニューアルオープンしたため開業費用を計上。遊園地運営事業においては、那須りんどう湖 LAKE VIEWでは、本年4月にオープンした新アトラクション「目指せ!征服王」の宣伝告知や各種イベントの充実により集客力の向上に注力している。

 通期業績予想は、売上高191億2900万円(前期比8.4%増)、営業利益10億5000万円(同76.8%増)、経常利益9億3300万円(同20.6%増)、純利益5億0700万円(同21.2%増)を見込む。年間配当は期末一括16円を予定している。同社グループは、中期経営計画において、同社グループの基本的な経営戦略を1)サービスの向上、2)「食のView」・「味のView」の地位確立、3)施設の改装の3つとして定め、同社グループの堅固な成長基盤の構築を目指し経営に取り組んでいる。

 株価は、7月28日に上場来の高値2222円と買われた後、10月17日に上場来の安値1267円と約43%の調整を挟んで11月12日高値1619円と上昇。その後、小幅モミ合いとなっているが、週足では13週移動平均線を上抜いており、出直る動きを強めつつある。特に注目は、浅草ビューホテルで2020年東京オリンピック開催決定に伴い訪日外国人旅行者が増加していることや、東京スカイツリー人気が続き国内需要が順調に推移しており引き続き売上に貢献する見通しのほか、来年度に婚礼施設・宴会場の内装リニューアルや結婚式場・結婚式のスケジュールなどを相談するブース増設を予定しており、今後の展開に十分期待がかかる。ここから押し目買い妙味が膨らもう。(株式評論家・信濃川)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:08 | 株式評論家の視点