
同社は、変革に大胆にチャレンジする企業として、同社設立50周年にあたる2018年度に売上高350億円、営業利益率35億円目標を掲げている。その達成のための第一段階として、中期経営計画「CS VISION−1」をスタートさせている。成長市場である中国・東南アジアを中心とした海外にビジネスチャンスを見出すことにより、海外事業の比率を高めているほか、乳化・分散および重合という同社のコア技術を駆使してエレクトロニクス関連材料、および再生可能な環境材料に重点を置いて開発を実施し、事業化を推し進めている。
株価は、同社がスマートフォン(スマホ)などのタッチパネルの電極向けに、電気抵抗値が従来品より約3割低い銀製の新素材(銀ナノワイヤ)を開発したことを手がかりに、3月4日に上場来の高値1978円と買われた後、5月20日安値1004円、8月8日安値938円、10月17日に年初来安値864円と調整し三段下げ完了。その後、900円処を下値にモミ合いとなっている。本年7月に千葉工場(千葉県市原市)内において、銀ナノワイヤ製造設備の建設が完了。運転を開始し、9月から本格的にサンプル出荷を開始しているが、ウェアラブル端末や大型ディスプレイへの利用が見込まれており、将来的に業績に寄与するとの期待感が高まる。2015年12月期は最終黒字転換が観測されており、本格リバウンド局面入りが予想される。900円に接近する場面があれば、下値買い妙味が膨らもう。(信濃川)
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