メタウォーター<9551>(東1)は、高値圏で堅調にモミ合っている。今朝は73円安まで下げたが、押し目買いに前日終値水準まで戻している。
同社は、昨年12月19日に東京証券取引所市場第一部に上場。2008年4月、日本碍子株式会社と富士電機株式会社の各水環境事業子会社の合併により、日本で最初の水・環境分野における総合エンジニアリング企業として発足。発足以来、当社グループは、水資源の循環を創り出すための最適解を提供するという理念のもと、機械技術と電気技術を併せ持ち、エンジニアリングからサービスまでトータルソリューションを提供できる強みを生かして、国内の浄水場・下水処理場をはじめとする水道・下水道分野で実績を積み重ね、その事業領域を創エネ、ごみ処理、リサイクルなどの環境分野へと広げている。
ー昨年度に引き続き、攻める「Attack」と変革「Innovate」を行動指針に掲げ、成長軌道へのせるための事業基盤の構築、安定的な収益基盤の確保、経営基盤の強化を推進している。国内事業においては、市場環境変化に対応した体制づくりを進め、補完関係のある企業との戦略的提携、他社とは差別化された技術・製品の開発とその拡販、及び全社的な経費削減、コストダウン等の収益改善の取り組みを継続し、老朽化した施設の更新や維持管理の需要並びに民間委託や広域化を伴う案件の取り込みにつなげているほか、海外事業においては、伸張の期待される欧米を中心とした事業展開を加速し、積極的な経営資源の投入を行うことで事業基盤の構築を図っている。
前2015年3月期業績実績は、売上高が1069億4500万円(前の期比1.4%増)、営業利益が82億2000万円(同0.9%増)、経常利益が82億1300万円(同2.3%増)、純利益が49億8900万円(同18.9%増)と上場初年度は計画通りに増収増益、受注高は過去最高となった。年間配当は第2四半期末2900円を実施、期末29円を予定している。昨年10月1日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を実施している。
今16年3月期業績予想は、売上高が1110億円(前期比3.8%増)、営業利益が84億円(同2.2%増)、経常利益が81億円(同1.4%減)、純利益が52億円(同4.2%増)と増収増益、受注高も過去最高更新を目指す。年間配当は58円(第2四半期末29円 期末29円)と安定配当の継続を予定している。
株価は、2月6日につけた年初来の高値2240円から4月20日に上場来の高値2919円と上昇。その後、2800円を挟んでモミ合っている。今年度は、海外事業とPPP事業(公共と民間とが共同して公共サービスを効率的かつ効果的に提供する事業化手法)を成長事業に位置づけ、責任者を置いて重点施策に注力する方針で、今後の展開に期待が持てる。今期予想PER13倍台と割安感があるほか、配当利回り2.0%と利回り妙味もソコソコあり、底堅い動きとなっている。ここから下押す場面があれば、中長期狙いで押し目買い妙味が膨らもう。
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2015年05月01日
【業績でみる株価】メタウオーターの上場後初の3月期好調、今期も増収増益、株価は高値圏堅調
【業績でみる株価の最新記事】
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:27
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