シンニッタン<6319>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。自社株消去を実施し需給悪化懸念が後退。今期営業増益が予想され、割安感があることから注目したい。
同社は、鍛造品製造販売、仮設機材製造販売・リース、物流容器製造販売を手掛けている。5月31日付で自社株1,498,691株(発行済み株式総数の5.17%相当)を消去。需給悪化懸念が後退したほか、配当性向3割の株主還元率の高さを見直される可能性がある。
前2015年3月期業績実績は、売上高201億1500万円(前年同期比6.4%増)、営業利益13億5800万円(同10.9%減)、経常利益21億5200万円(同2.4%増)、純利益13億8600万円(同5.3%増)に着地。年間配当は期末一括14円(同2円増)と増益を予定している。
今16年3月期予想は、売上高195億円(前期比3.1%増)、営業利益19億円(同39.9%増)、経常利益20億5000万円(同4.8%減)、純利益12億5000万円(同9.8減)を見込む。年間配当は配当性向3割で期末一括14円継続を予定している。
株価は、3月20日に年初来の高値603円と買われた後、保ち合いを形成している。今期は、減価償却費の負担増がなくなり営業利益は増加に転じる見込み。大口の配当金が無くなることを想定するほか、建機事業の機材センター移転に伴う費用を特別損失に計上予定もあり、純利益は減少する見通しだが、今期予想PER12倍台・PBR0.56倍と割安感はあり、配当利回りは2.3%と利回り妙味はソコソコある。570円割れで下値を固め、9カ月移動平均線がサポートしており、上放れする可能性があり、押し目買い妙味が膨らもう。(N)
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2015年06月02日