ストライク<6196>(東マ)は、本年6月21日に東京証券取引所マザーズに上場。1997年7月設立。ネットを活用したM&Aの仲介、M&A市場の運営、企業価値の評価、企業価値向上に関するコンサルティング、財務に関するコンサルティング、デューデリジェンス業務、その他これらに付帯する一切の業務を行っている。新規顧客の開拓のため、昨年11月には全国6か所、本年6月には全国8か所でセミナーを開催し、中堅・中小企業におけるM&Aの活用法と事例の紹介等を行い、営業活動に取り組んでいるほか、関東信越税協連共済会、京都税理士協同組合及び公認会計士協同組合と業務提携。本社に加え主要6都市に拠点を置き展開している。
今2017年8月期は、上場による信頼性や知名度向上を生かして、提案活動をより一層展開するとともに、業務提携先の拡大を図っている。特に、中小企業・中堅企業への営業を強化しており、年間を通じた成約の平準化を見込むとともに、上期には、積極的な広告宣伝活動、大規模なセミナーの開催を見込んでいる。さらに、事業の拡大に向けて、優秀なコンサルタントの増員を推進しているほか、社内研修を充実させ、技術的な知識の向上、法規制や会計制度の共有、案件受託・成約に至ったノウハウの共有を通じ、人材の育成を図っている。
今17年8月期第2四半期業績予想は、売上高が11億3300万円(前年同期比5.4%増)、営業利益が3億6000万円(同28.1%減)、経常利益が3億6000万円(同28.1%減)、純利益が2億3700万円(同27.1%減)を見込む。
今17年8月期業績予想は、売上高が23億2600万円(前期比15.9%増)、営業利益が8億2100万円(同3.1%増)、経常利益が8億2200万円(同4.1%増)、純利益が5億4000万円(同5.8%増)と連続で最高益を更新する見通し。年間配当予想は期末一括12円を予定している。
株価は、同社の事業領域である中堅・中小企業のM&Aにおいて、オーナー社長の高齢化に伴う後継者問題などを背景に市場は拡大傾向にあり、同社の収益機会は拡がり成長が続くとの期待感から11月11日に株式分割前の高値6600円と買われた後、モミ合っている。同社主催の「経営者のためのM&A活用セミナー」を横浜・福岡・岡山・名古屋・大阪・金沢・札幌・東京・高松で開催。コンテンツの充実等により、SMART、M&A onlineとも、一層のアクセス数は増加。優良企業のリードも多数獲得し、業績は順調に推移すると予想する。5000円どころが下値として意識された感があり、突っ込み買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)
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2016年11月30日