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2016年12月14日

【株式評論家の視点】グッドコムアセットは投資用マンションを販売、2000円どころで下値を固めるか注目

 グッドコムアセット<3475>(JQS)は、12月8日に東京証券取引所JASDAQ市場に上場した。創業以来、「私たちは不動産を安心と信頼のできる財産としてグローバルに提供し、幸福になっていただくことで社会に貢献します。」を経営理念に掲げ、国内外の多くの方々に高品質な新築マンションを提供している。

 同社は、東京23区内に、若い世代や高齢の単身者向けの1K(ワンルーム)をメインに、物件の立地・開発条件に応じてシングルやディンクス向けの1LDK、2LDK等を併設した「GENOVIA(ジェノヴィア)」シリーズの新築マンションとして、「GENOVIA green veil(ジェノヴィア グリーンヴェール)」及び「GENOVIA skygarden(ジェノヴィア スカイガーデン)」の企画・開発及び販売の拡大、顧客サポート体制の充実、ブランド力の強化を図っている。取扱う物件には、土地を仕入れて自社ブランドマンションを開発する物件(開発物件)と、マンション建設事業主から一棟を買い取り、自社ブランド仕様に変更する物件(専有物件)がある。

 前2016年10月期業績実績は、売上高が73億9300万円(前の期比5.5%減)、営業利益が9億2900万円(同2.1%減)、経常利益が8億6800万円(同5.2%減)、純利益が5億6300万円(同0.1%増)に着地。年間配当は期末一括20円を予定している。

 今17年10月期業績予想は、売上高が88億7900万円(前期比20.1%増)、営業利益が9億9100万円(同6.7%増)、経常利益が8億9800万円(同3.5%増)、純利益が5億7000万円(同1.3%増)を見込む。調達した資金はマンション用地の購入や運転資金に充てる計画で、年間配当は未定としている。

 株価は、12月8日に公開価格1950円を32.4%上回る2582円で初値をつけ、同日高値2632円と買われた後、同13日安値2000円と調整している。新築マンション市場において、建築コストの高止まりや地価の上昇等により、不動産価格が上昇しているが、マイナス金利政策、相続税課税強化等を背景に、引き続き底堅い需要が見られている中、同社は投資物件としての価値を高め、空室率を低下させるため、最寄駅から徒歩10分圏内という交通至便、且つ入居者の安全性を重視して、オートロックシステムやエレベーター内防犯カメラ、ディンプル錠を設置する等、防犯面にも配慮していることを強みとしており、今期計画は達成できる見通し。前期実績配当利回り1%の2000円どころを目先の下値として固めてくれば、短期的な上昇も見込まれそうだ。(株式評論家・信濃川)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:38 | 株式評論家の視点