アイ・オー・データ機器<6916>(東1)に注目したい。ストレージやモニターなどPC周辺機器の大手である。17年6月期第3四半期累計が大幅増益となり、通期予想を増額修正した。利益は2回目の増額である。株価は戻り歩調で16年11月高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。
■17年6月期予想を増額修正
5月11日発表した17年6月期第3四半期累計(7月〜3月)の連結業績は、売上高が前年同期比6.8%増の362億86百万円、営業利益が同3.0倍の21億61百万円、経常利益が同2.1倍の19億69百万円、純利益が同2.6倍の15億13百万円だった。
スマートデバイス周辺機器やIoT・スマートホーム関連など新市場の創出に注力して増収となり、利益面では円高による輸入パーツの仕入コスト抑制も寄与して大幅増益だった。
17年6月期通期連結業績予想は5月11日に増額修正した。売上高は5億増額して16年6月期比5.7%増の475億円、営業利益は5億円増額して同2.1倍の24億50百万円、経常利益は3億円増額して同68.6%増の22億50百万円、純利益は3億円増額して同2.0倍の17億円とした。
新製品の投入、製品ラインナップの見直し、経費の削減などの効果で前回予想を上回り、大幅増益となる見込みだ。利益は16年11月に続いて2回目の増額修正である。なお第4四半期(4月〜6月)の想定為替レートは1米ドル=112円としている。好業績が予想される。
■株価は16年高値に接近、好業績評価して上値試す
株価は4月13日の直近安値993円から切り返して戻り歩調の展開だ。本日5月19日には1353円まで上伸して16年11月高値1470円に接近している。週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を一気に突破して強基調に回帰した形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待され、03年来の2000円台も視野に入りそうだ。(MM)
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2017年05月19日