オプテックスグループ<6914>(東1)に注目したい。防犯や自動ドアなど産業用センサの大手で、FA機器やLED照明なども展開している。17年12月期第1四半期は大幅増益だった。通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は急伸して上場来高値を更新した後に上げ一服となったが、自律調整が一巡して上値を試す展開が期待される。上げ足を速める可能性もありそうだ。
■17年12月期第1四半期大幅増益で通期予想に増額の可能性
5月9日発表した17年12月期第1四半期(1月〜3月)の連結業績は、売上高が前年同期比38.9%増の91億45百万円、営業利益が同49.8%増の13億32百万円、経常利益が同79.6%増の13億09百万円、純利益が同77.7%増の8億44百万円だった。
SS(センシングソリューション)事業は為替影響で防犯関連・自動ドア関連とも減収だが、FA(ファクトリーオートメーション)事業が堅調に推移し、MVL(マシンビジョン照明)事業の子会社シーシーエス新規連結が寄与して大幅増収増益だった。
17年12月期通期の連結業績予想は、売上高が16年12月期比14.7%増の356億円で、営業利益が同22.7%増の37億円、経常利益が同23.1%増の38億円、純利益が同38.2%増の25億円としている。想定為替レートは1米ドル=100円、1英ポンド=130円、1ユーロ=110円である。
第1四半期の進捗率を見ると、第2四半期累計(1月〜6月)予想に対して売上高が53.2%、営業利益が83.3%、経常利益が79.3%、純利益が80.4%と高水準であり、通期予想に対しても売上高が25.7%、営業利益が36.0%、経常利益が34.4%、純利益が33.8%と高水準である。期初時点で下期偏重の計画であること、為替が期初計画よりも円安水準で推移していることを考慮すれば、第2四半期累計予想および通期予想とも増額の可能性が高いだろう。
■株価は上場来高値更新後に上げ一服だが、自律調整一巡して上値試す
株価は第1四半期大幅増益を好感して5月10日に4015円まで急伸した。16年4月高値4015円を突破して上場来高値更新の展開だ。その後は上げ一服となったが、3500円近辺から切り返して自律調整一巡感を強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。上げ足を速める可能性もありそうだ。(MM)
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2017年05月25日