エスプール<2471>(JQ)はロジスティクスアウトソーシング、障がい者雇用支援・就労移行支援サービス、コールセンター業務などの人材サービス事業を展開している。需要が高水準で17年11月期2桁営業増益・大幅増配予想である。株価は自律調整が一巡し、好業績を評価して7月高値を試す展開が期待される。
■ロジスティクス、障がい者雇用支援、コールセンターなど人材サービス事業
ビジネスソリューション事業(ロジスティクスアウトソーシング、障がい者雇用支援・就労移行支援サービス、フィールドマーケティングサービス、マーチャンダイジングサービス、販売促進支援業務、顧問派遣サービス)、および人材ソリューション事業(コールセンター向け派遣、携帯電話販売員派遣、ストアスタッフ派遣)を展開している。
ロジスティクスアウトソーシングの低採算案件縮小、障がい者雇用支援サービスの拡大、電力スマートメーター設置業務の黒字化、人材ソリューション事業におけるコールセンター業務の好調などで採算上昇基調である。配当の基本方針は連結ベースでの株主資本配当率(DOE)5%を目安としている。
■17年11月期2桁営業増益・大幅増配予想
今期(17年11月期)通期の連結業績予想(1月13日公表)は、売上高が前期(16年11月期)比17.2%増の108億24百万円、営業利益が14.8%増の5億83百万円、経常利益が15.0%増の5億71百万円、純利益が18.0%減の3億34百万円としている。配当予想は8円増配の年間18円(期末一括)で予想配当性向は16.2%となる。
ビジネスソリューション事業、人材ソリューション事業とも2桁成長を持続して2桁増収増益予想である。売上総利益率は0.4ポイント低下の28.7%、販管費比率は0.3ポイント低下の23.3%の計画である。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高49.2%、営業利益44.9%、経常利益46.4%、純利益51.8%である。通期ベースでも好業績が期待される。
中期経営計画の目標値は、営業利益率5%の早期達成と20年度までに業界最高水準10%の達成、安定的かつ継続的な配当の実施、ROE最低5%堅持としている。人材確保が課題だが、アウトソーシング需要は高水準であり、高付加価値サービスが牽引して中期的にも収益拡大基調が期待される。
■株価は06年来高値圏で堅調、自律調整一巡して7月高値試す
株価は7月14日に06年来高値となる3450円まで上伸し、その後も高値圏の3000円近辺で堅調に推移している。なお8月8日受け渡しで株式売り出しを実施した。
8月24日の終値3140円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS111円35銭で算出)は28〜29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.6%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS344円52銭で算出)は9.1倍近辺である。時価総額は約99億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整が一巡し、好業績を評価して7月高値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)
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2017年08月25日
エスプールは自律調整一巡して7月高値試す、17年11月期2桁営業増益・大幅増配予想
【アナリスト水田雅展の銘柄分析の最新記事】
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:40
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