トレジャー・ファクトリー<3093>(東1)はリユースショップを展開している。19年2月期は新規出店、既存店利益率改善、子会社収益改善などで大幅増益予想である。株価は反発力の鈍い形だが、ほぼ底値圏だろう。
■リユースショップを首都圏中心に展開
総合リユース業態トレジャー・ファクトリーや服飾専門リユース業態トレファクスタイルを主力とするリユースショップを、首都圏直営店中心に展開している。
18年4月11日時点の店舗数は、16年9月子会社化したカインドオル、18年3月子会社化したゴルフキッズを含めてグループ合計177店舗(トレジャー・ファクトリー66店舗、トレファクスタイル40店舗など単体116店舗、カインドオル40店舗、ゴルフキッズ21店舗など)である。
中期成長に向けた戦略として、既存店強化(店舗S&B、一般買い取り強化による売上総利益率改善)、多店舗展開(複数業態で国内主要都市への出店加速)、新業態開発、ネット事業・ネット経由収益拡大、および海外事業(17年11月にタイ・バンコク2号店オープン)を推進している。
■19年2月期大幅増益予想
19年2月期連結業績予想は、売上高が18年2月期比8.3%増の177億99百万円、営業利益が31.6%増の8億18百万円、経常利益が25.7%増の8億41百万円、純利益が60.2%増の5億54百万円としている。配当予想は18年2月期と同額の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。予想配当性向は32.6%となる。
単体ベースで12店舗前後の新規出店、既存店のS&B(スクラップ&ビルド)推進、既存店売上100%、既存店売上総利益率0.5ポイント改善、子会社カインドオルおよびゴルフキッズの収益改善などで大幅増益予想である。海外事業も黒字化を目指している。
月次売上(単体直営店の店舗売上、前年比速報値ベース)を見ると、18年5月は全店105.5%、既存店97.6%だった。衣料などが低調で既存店売上は2ヶ月連続の前年比マイナスだったが、通期ベースで好業績を期待したい。
■株主優待制度は2月末に実施
株主優待制度は毎年2月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象に実施している。
■株価はほぼ底値圏
株価は安値圏750円近辺でモミ合う展開だ。反発力が鈍く4月安値742円に接近しているが、ほぼ底値圏だろう。
6月12日の終値753円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS49円12銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は約2.1%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS348円09銭で算出)は約2.2倍である。時価総額は約87億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、反発を期待したい。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)
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2018年06月13日
トレジャー・ファクトリーは底値圏、19年2月期大幅増益予想
【アナリスト水田雅展の銘柄分析の最新記事】
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:35
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