ティムコ<7501>(JQ)はフィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。18年11月期は黒字化した。そして19年11月期増収増益予想である。株価は決算発表の前後で乱高下の形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。
■フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・販売
フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。18年11月期の事業別売上高構成比はフィッシング事業が30%、アウトドア事業が69%、その他(不動産賃貸収入など)が1%だった。
基本戦略として規模の拡大よりも内容の充実に重点を置き、オリジナルアウトドア衣料ブランドである「Foxfire」の商品力強化や、直営店舗「Foxfire Store」の収益力向上に取り組んでいる。
■18年11月期黒字化、19年11月期増収増益予想
18年11月期の非連結業績は売上高が17年11月期比4.0%増の29億96百万円、営業利益が43百万円の黒字(17年11月期は19百万円の赤字)、経常利益が50百万円の黒字(同16百万円の赤字)、純利益が31百万円の黒字(同23百万円の赤字)だった。増収効果、フィッシング事業の経費削減、アウトドア事業の売上総利益率向上などで黒字化した。配当は17年11月期と同額の年間12円(期末一括)で、配当性向は95.4%となる。
フィッシング事業は売上高が2.1%増の9億01百万円で営業利益が30.1%増の1億16百万円だった。フライ用品は市場低迷の影響で苦戦したが、ルアー用品が新製品投入や販促などの効果で堅調だった。値下げ販売で売上総利益率が低下したが、経費削減で吸収した。
アウトドア事業は売上高が4.9%増の20億62百万円で営業利益が38.6%増の1億47百万円だった。ジャケットなどの防寒重衣料が好調に推移し、売上総利益率の向上も寄与した。
19年11月期の非連結業績予想は、売上高が18年11月期比4.0%増の31億17百万円、営業利益が15.2%増の50百万円、経常利益が5.0%増の53百万円、純利益が12.3%増の35百万円としている。配当予想は18年11月期と同額の年間12円(期末一括)としている。予想配当性向は84.9%となる。
フィッシング事業においてはブランド力強化とネット活用による収益性向上、アウトドア事業においてはアウトドア衣料ブランド「Foxfire」の商品力強化や直営店舗「Foxfire Store」の収益性向上に努めるとしている。収益改善を期待したい。
■株主優待制度は11月末の株主対象
株主優待制度は毎年11月30日現在の株主を対象として、保有株式数に応じてFoxfire Store20%OFFお買物優待券を贈呈する。
■株価は調整一巡して出直り期待
株価は決算発表の前後で乱高下の形となったが、12月安値509円から下値を切り上げている。調整一巡して出直りを期待したい。1月25日の終値は540円、今期予想PER(会社予想EPS14円13銭で算出)は約38倍、今期予想配当利回り(会社予想年間12円で算出)は約2.2%、前期実績PBR(前期実績のBPS1945円88銭で算出)は約0.3倍、時価総額は約18億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)
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2019年01月28日
ティムコは調整一巡して出直り期待、19年11月期増収増益予想
【アナリスト水田雅展の銘柄分析の最新記事】
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 04:14
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