■「漁夫の利」に期待する様子も、類似業態の競合先が非上場に
トシン・グループ<2761>(JQS)は8月10日、次第に気配値を上げ、取引開始から1位間40分になる午前10時40分にかけては売り指し値が6650円(前週末の終値比100円高)まで上がっている。
類似業態の愛光電気<9909>(JQS)の株式を4%近く保有し、その愛光電気が8月6日の夕刻にMBO(経営陣による自社株買収)を発表し、愛光電気株を1株2360円(8月6日終値は1875円)で買い付けるとしたため、注目集中となった。発表によると、愛光電気にMBOを行う「公開買付者」はAKコーポレーション株式会社で、愛光電気の社長かつ第2位株主の近藤保氏が2021年7月に設立した会社。上場廃止を前提とした公開買付になるとした。愛光電気株は買い気配のままストップ高(400円高の2275円)まで急伸している。
また、類似業態の競合先が非上場になることで、株式市場関係者からは、ビジネス上、有形無形の「漁夫の利」が発生するとして注目を強める様子もある。(HC)
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2021年08月10日