■東証新市場区分の「スタンダード市場」を選択も発表
ナカニシ<7716>(JQS)は8月10日前場、大きく出直ったものの、始値の2448円(175円高、約8%高)を上値に一進一退となり、前引けは2365円(92円高)となった。
6日の夕刻、第2四半期決算と通期業績予想の増額修正、自己株式の取得(自社株買い)、東証新市場区分の「スタンダード市場」選択、などを発表。買い先行となったが、この7月につけた昨年来の高値2469円に接近したため、この高値圏で買った投資家による売りが増えたとの見方が出ている。
第2四半期の連結決算(2021年1〜6月・累計)は全体に従来予想を大幅に上振れ、売上高は前年同期比68.1%増加し、営業利益は同3.2倍となった。こうした推移を受け、12月通期の連結業績予想を全体に増額修正し、営業利益は従来予想を30.2%上回る130.01億円の見込みとした。
自社株買いは600,000株(自己株式を除く発行済株式総数の0.69%)、取得総額12億円を上限に、2021年8月16日から同年12月31日まで行う。また、株主への利益還元のさらなる充実に向け、総還元性向を50%として22年12月期より適用することも発表した。戻り売りの一巡を待つ局面とされていた。(HC)
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2021年08月10日