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2021年09月27日

【どう見るこの株】カオナビは底値圏、22年3月期黒字転換予想

 カオナビ<4435>(東マ)は、企業の人材情報を管理するクラウド型タレントマネジメントシステム「カオナビ」を展開している。22年3月期は大幅増収で黒字転換予想としている。収益拡大を期待したい。株価は一本調子に水準を切り下げる軟調展開で19年3月上場時の安値に接近しているが、ほぼ底値圏だろう。出直りを期待したい。

■クラウド型タレントマネジメントシステム「カオナビ」を展開

企業の人材情報をクラウド上で管理し、データ活用のプラットフォームとなるタレントマネジメントシステム「カオナビ」を展開している。社員の顔写真で直感的に操作できることが特徴だ。タレントマネジメントシステムのリーディング企業で、市場シェアは17年度から4年連続1位(20年度は約3割)となっている。

 22年3月期第1四半期末の利用企業数は21年3月期末比61社増加の2122社となった。また月額課金型の収益モデルで、22年3月期第1四半期のストック収益比率は88.2%だった。

 中期成長のグランドデザインとして売上高100億円、売上総利益率80%、営業利益率30%を描いている。

■22年3月期は大幅増収で黒字転換予想

 22年3月期の業績予想(非連結、収益認識に関する企業会計基準第29号適用)は、売上高が21年3月期比33.4%増の45億40百万円、営業利益が1億円の黒字(21年3月期は11百万円の赤字)、経常利益が93百万円の黒字(16百万円の赤字)、当期純利益が26百万円の黒字(同1億31百万円の赤字)としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比33.9%増の10億08百万円、営業利益が75.2%減の30百万円、経常利益が76.6%減の28百万円、四半期純利益が78.1%減の18百万円だった。人件費、マーケティング費、地代家賃など先行投資で費用が増加したため減益だが、売上面は利用企業数増加(前年同期比15.2%増の2122社)で、ストック収益が32.1%増収、フロー収益が49.6%増収と順調だった。

 通期も大幅増収(ストック収益が28.4%増収、フロー収益が70.4%増収の計画)を見込み、利益面は人件費やマーケティング費の増加を吸収して黒字転換予想としている。第1四半期の進捗率は売上高が22.2%、営業利益が29.8%と概ね順調だった。ストック収益の積み上げで収益拡大を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は一本調子に水準を切り下げる軟調展開で19年3月上場時の安値に接近しているが、ほぼ底値圏だろう。出直りを期待したい。9月24日の終値は2564円、時価総額は約295億円である。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:57 | どう見るこの株