■ホルマリンの生産集約や風力発電向けに需要拡大するMXDA増産など注目
三菱ガス化学<4182>(東1)は10月20日、取引開始後に2370円(100円高)まで上げ、再び出直りを強めている。世界的な半導体の増産傾向を受け、セラミックを越えた樹脂製の半導体基板「BT積層板」などが好調で業績上振れ期待がある上、9月には欧州などで需要が拡大する化成品MXDAの製造子会社設立を発表し、10月中旬には四日市工場でのホルマリン生産停止を発表、事業体制の強化が注目されている。
発表によると、欧州などで需要が拡大するMXDA(メタキシレンジアミン)は優れた防食性、耐薬品性を持ち、既存用途に加え、風力発電用ブレードの補修材用途でも市場が拡がり、2024年までに生産能力の増強が必要となっている。オランダ・ロッテルダム工業地帯に100%出資の製造子会社を設立し、生産開始は24年7月(予定)。「競争優位(差異化)事業の更なる強化」を図る。(HC)
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2021年10月20日