■医療ITや半導体製造装置など全セグメントで荒利率が好転
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)<8060>(東証プライム)は5月9日、6日続伸基調となり、午前10時過ぎに3060円(99円高)まで上げて2018年2月以来の3000円台に進んでいる。引き続き、4月25日に発表した第1四半期決算と業績予想の増額修正が好感されているほか、ロシア産原油の禁輸による燃料コスト高の影響が直撃はしない業態との位置づけで退避資金が流入したとの見方が出ている。
第1四半期(2022年1〜3月)の連結業績は、ヘルスケア事業で病院向けの電子カルテ及び医療IT基盤の構築などが拡大し、産業機器では、半導体製造関連装置や保守サービスが好調に推移するなど、「全てのセグメントにおいて荒利率が好転」(決算説明資料)し、営業利益が前年同期比40%増加するなどで営業・経常利益は四半期として最高を更新した。12月通期の連結業績予想を全体に増額修正し、営業利益は期初の予想を2.5%引き上げて415億円の見込み(前期比4.5%増)に見直した。(HC)
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2022年05月09日