株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

2022年10月20日

【注目銘柄】三陽商会は年初来高値を更新、業績上方修正・増配を見直し信用好需給がオン

 三陽商会<8011>(東証プライム)は、前日19日に36円高の1137円と4営業日続伸して引け、10月7日につけた年初来高値1114円を更新した。今年10月6日に発表した今2023年2月期業績の上方修正と増配・復配幅の拡大を手掛かりに割安株買いが増勢となった。また株価の急伸とともに高値で信用売り残が増加し、株不足で逆日歩のつく信用好取組となっており、売り方と買い方との攻防が激化することも、高値期待を高めている。

■百貨店、直営店の集客が回復し値引き販売の値引き率抑制が寄与

 同社の今2月期業績は、期初予想より売り上げを6億円、営業利益を4億円、経常利益を6億1000万円、純利益を5億4000万円それぞれ引き上げ、売り上げ566億円(前期比46.4%増)、営業利益16億円(前期は10億5800万円の赤字)、経常利益17億5000万円(同7億3500万円の赤字)、純利益14億4000万円(前期比2.17倍)と見込み、営業利益、経常利益は7期ぶりの黒字転換幅を拡大させる。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う行動制限が緩和されて外出機会が増加し、百貨店や直営店の集客が回復、プロパー販売を強化した効果や値引き販売の値引き率を抑制したことが要因となった。

 今期配当は、中期経営計画で2023年2月期に年間40円、2024年2月期はDOE(株主資本配当率)2%を目指していたが、業績の上方修正とともに前倒しして年間50円(前期実績無配)に増配、復配幅を拡大させる予定である。

■PERは9倍、PBRは0.4倍、配当利回りは4%と割安で信用倍率は一時0.6倍

 株価は、ロシアのウクライナ侵攻による世界同時株安のなか年初来安値583円をつけ、その後続いた好材料を手掛かりに水準を上げてきた。前期純利益の上方修正とともに800円台を回復し、今期業績の黒字転換・復配予想で992円まで買い進まれ、今期第1四半期業績の黒字転換着地で1000円大台にタッチし、今期業績の上方修正を評価して年初来高値1114円へ上値を伸ばした。同高値後のもみ合い場面では信用売り残が急速に積み上がり、信用倍率は一時、0.68倍まで売り長となり、足元でも0.99倍で逆日歩がつく好需給となっていた。売り方の買い戻しとともに年初来高値を更新してきたが、PERは9.58倍、PBR0.40倍、配当利回り4.39%となお割安である。年初来高値を更新したここからは昨2021年7月高値1164円を上抜き、テクニカル的に2020年2月高値1567円が次の上値目標として意識されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:01 | 注目銘柄