■需給のゆるみ意識、増資銘柄によくある「いつものパターン」の見方
楽天グループ<4755>(東証プライム)は5月16日、続落模様となり、午前9時50分にかけては6%安の602円(41円安)まで軟化し、昨15日朝につけた年初来の高値749円からは20%近い値下がりとなっている。3000億円規模の増資を検討と伝えられ、株式需給のゆるみが意識されている。
昨15日は、朝から高値を更新し14時40分過ぎまで堅調に推移していたが、取引終了間際に「公募増資へ最終調整、3000億円規模を想定」(ロイターニュース)などと伝えられたことを受けて急落し、大引けは64円安の643円だった。
公募増資は新株の発行をともない株式需給がゆるむため、発表した銘柄は直後に下げることが少なくない。しかし、下げた後は増資による資金調達やそれによる投資への期待などで株価は持ち直すケースが多く、株式市場関係者からは、増資銘柄に特有の「いつものパターン」との感想が出ている。(HC)
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2023年05月16日