■生成AIを活用し、業務効率化や生活者の潜在ニーズの掘り起こしを目指す
『ジェネレーティブAI「やってTRY」プロジェクト』は、アサヒグループホールディングス<2502>(東証プライム)のアサヒグループジャパンが2023年5月に発足した、ChatGPTに代表される生成AIを活用し、業務効率化や生活者の潜在ニーズの掘り起こしを目指すプロジェクト。生成AIとは、データから学習し、創造的かつ現実的な新しいアウトプットを生み出す機械学習手法で、次世代のAI技術として注目されている。
このプロジェクトでは、アサヒグループ各社からの自薦による約100名の社員が参加し、生成AI関連の商用サービスを用いて、社内業務への有効な適用や効果創出の可能性を評価する。試行後は、活用事例を投稿・閲覧できる社内ポータルサイトを通して知見の共有を行い、社員による活用スキルを向上させる。
生成AIは、与える命令(プロンプト)によって生成されるアウトプットの品質(真偽・精度)が左右される。このプロジェクトでは、あらゆる視点から業務での活用を想定し、適用の可能性を検証する。例えば、アイデアや提案、データなどを整理する「アイデア創出・整理の支援」、議事録の要約や大量データの可視化・分析をする「情報整理の支援」、コンセプト画像の生成や問い合わせに対する回答案を自動作成する「コンテンツ作成の支援」などである。
また業務効率化や生産性向上に加え、潜在ニーズの掘り起こしに向けた高度データサイエンス・イノベーションに関する取り組みなども開始。生成AIの技術を活用することで、SNSへ投稿される画像などの非言語情報からも潜在ニーズを掘り起こしできるアプリケーションやアルゴリズムを開発する取り組みなどを開始し、今後のマーケティングの在り方に関しても探索していくという。
『ジェネレーティブAI「やってTRY」プロジェクト』は、生成AI技術が当然に業務に溶け込む時代の到来を想定し、試行を通じて適応範囲を理解することで、正しく活用する方法を確立することが重要と捉えている。同技術の活用を早期に検討することで、顧客の嗜好性やインサイトを理解し、新しいサービスの提供を目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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2023年05月16日