
日本ショッピングセンター協会が発表した4月度の既存SC(ショッピングセンター)の売上高は前年同月比伸長率が総合で10.4%増となった。
前月からのマスク着用緩和や全国旅行支援、春休みやゴールデンウィークがあったことで外出機運が高まり、来館者数が増え、前年超えとなった。夕方以降の来館者の戻りやオケージョン需要、新生活需要により、衣料品や鞄や靴などのファッション雑貨が高稼働したことも大きな要因である。2019年と比較すると▲5.0%とコロナ禍前を下回っているが、大都市の一部のSCでは2019年を上回ったとの声も聞かれた。
立地別にみると、中心地域は総合で+28.7%、周辺地域は+16.1%となった。外出機運が高まったことや、旅行客などの増加により、特に中心地域の大都市が好調だった。
業種別にみると、国内外の旅行客や歓迎会の団体客を中心に飲食が好調だった。衣料品については夕方以降の来館者の戻りやオケージョン需要により、春物・初夏物商材が高稼働した。また新生活需要により、鞄や靴などのファッション雑貨も好調だった。シネマは新作の公開があったため、前年同月に比べて好調だったとの声が聞かれた。
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