◆日経平均は3万3023円78銭(218円81銭安)、TOPIXは2406.00ポイント(24.30ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は16億7453万株
9月20日(水)後場の東京株式市場は、昼頃から国内長期金利が一段高くなり、前引けは堅調だった三井不<8801>(東証プライム)が小安く始まり、住友商事<8053>(東証プライム)は一段軟調に始まるなど、様子見気分が漂った。19日まで連日高値の海運株や石油株も重く、21日未明に米FOMC声明の発表があり、21、22日は日銀の金融政策決定会合があるため、いったんは利食い売りの姿勢もある様子。中で、ギフティ<4449>(東証プライム)は自治体や地元企業・団体へのサービス提供拡大など言われて一段と出直りを強め、個別株物色は旺盛だった。日経平均は前引け値から30円ほど下げて始まり、ジリ安となって大引け間際に253円94銭安(3万2988円65銭)まで下押し、一時3日ぶりに3万3000円を割った。大引けは回復したが2日続落となった。
後場は、ラクスル<4384>(東証プライム)が一段と上げ、印鑑ネット通販会社を公開買付中のためインボイス制度を前にハンコ、印鑑が繁忙とされ買い材料視。不二硝子<5212>(東証スタンダード)はワクチン生産体制強化に向けた国の拠点等整備事業に採択との発表が好感され中盤から急伸。グラッドキューブ<9561>(東証グロース)はベンチャー企業からAI開発や医療DX開発などの事業譲受が好感され後場もストップ高で売買をこなし大幅高。フレクト<4414>(東証グロース)は大阪万博の関係者向けサービス関連システム受注が好感されて前場の高値圏で推移したあと終盤さらに一段高。
20日新規上場のインテグラル<5842>(東証グロース)は、午前9時の取引開始とほぼ同時に2400円(公開価格も2400円)初値をつけ、2420円まで上げて前引けは2335円。後場はもみ合いの下値をセリ上げて公開価格を上回り、終盤2480円まで上げ、大引けも2475円。
東証プライム市場の出来高概算は16億7453万株(前引けは8億1246万株)、売買代金は4兆436億円(同1兆9894億円)。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は225(前引けは311)銘柄、値下がり銘柄数は1581(同1475)銘柄。
東証33業種別指数で値上がりした業種は陸運1業種のみ(前引けは海運、陸運の2業種)にとどまった。(HC)
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2023年09月20日