■台風発生数は23個前後、日本の南海上で発生の傾向
ウェザーニューズ<4825>(東証プライム)は6月4日、2024年の台風傾向について発表した。今年の台風発生数は23個前後と予測され、平年の25.1個よりやや少ない見込みである。夏前半は対流活動が不活発であるが、後半から秋にかけてラニーニャ現象が発生し、対流活動が活発になると予想される。ラニーニャ現象の影響で、日本の南海上で台風が発生することが多くなり、台風の接近時間が短くなる可能性がある。
シーズン前半(6〜8月)は、インド洋の海面水温が高く、対流活動が活発になる一方で、南シナ海やフィリピンの東海上では対流活動が不活発である。しかし、夏後半から秋にかけてラニーニャ現象が発生すると、フィリピンの東海上も対流活動が活発化し、台風発生数が増加する見込みである。これにより、日本への台風接近が短期間で発生することが予測される。
ラニーニャ現象が強まると、南シナ海からフィリピンの東海上にかけての海面水温が高くなり、対流活動が活発化する。また、ラニーニャ現象の年には台風の発生位置が東経150度より東の熱帯域で少なくなり、日本の南海上で多くなる傾向がある。台風の進路はフィリピンの東から日本の東海上へ進むものが少なく、日本への影響が大きくなる可能性がある。最新情報は「ウェザーニュース」アプリやウェブサイト「台風NEWS」で確認できる。
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2024年06月04日