■プレキャストコンクリート製品工場での実証実験へ、期待高まる
鹿島<1812>(東証プライム)と川崎重工業<7012>(東証プライム)は7月26日、大気中の二酸化炭素(CO2)をコンクリートに直接吸収・固定する画期的な技術の共同研究を開始したと発表。川崎重工が開発した大気中からCO2を直接回収する装置(DAC)と、鹿島が開発したCO2を吸収するコンクリート「CO2−SUICOM」を組み合わせることで、CO2排出量を実質ゼロ以下にできる画期的な技術の実現を目指していく。
【なぜCO2をコンクリートに固定するのか?】
地球温暖化の原因となるCO2の排出量を減らすことは、喫緊の課題。特に、コンクリートの製造過程では大量のCO2が排出される。鹿島が開発した「CO2−SUICOM」は、コンクリートの製造時にCO2を吸収・固定することで、この問題解決に貢献する技術。しかし、「CO2−SUICOM」の普及には、安定的なCO2供給源の確保が不可欠だった。
【DACとCO2−SUICOMの融合で何が変わるのか?】
川崎重工のDACは、大気中から直接CO2を回収できる画期的な技術。このDACと「CO2−SUICOM」を組み合わせることで、コンクリート工場で必要なCO2をその場で安定的に供給できるようになる。これにより、「CO2−SUICOM」の普及が加速し、CO2排出量の削減に大きく貢献することが期待される。
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2024年07月26日