三菱重工業<7011>(東証プライム)は8月1日、小型月着陸実証機(SLIM)プロジェクトへの貢献により、JAXAから感謝状を受領したと発表。7月26日に長崎造船所諫早工場で贈呈式が行われ、同社が開発・製造した推薬タンクとメインエンジンがSLIMに搭載された功績が認められた。

推薬タンクは燃料・酸化剤一体型で、SLIM本体の主構造も担い、全体質量の軽減に貢献した。メインエンジンは広範で俊敏な推力調整機能をパルス噴射で実現し、高精度着陸に大きく寄与。この機能は同クラスのエンジンとして世界的にも例がない。
三菱重工宇宙事業部長の五十嵐巖は、SLIMプロジェクトへの参画を誇りに思うと述べ、今後も培った技術力を活かして月面をはじめとする新たな領域に貢献していく意向を示した。同社は引き続き日本の宇宙開発プロジェクトを産業技術の立場で支援し、その発展に寄与していく方針である。
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