ザインエレクトロニクス<6769>(東証スタンダード)は9月10日、300円高(24.69%高)の1515円まで上げてストップ高している。同社は本日、世界初となるVCSEL対応DSPレス光半導体を実現したと発表。このチップセットは、次世代通信規格PCI Express6.0に対応した超高速PAM4 64Gbps通信用光半導体である。従来の光通信における消費電力と遅延の課題を解決し、光通信線路の消費電力を60%削減、レイテンシを90%低減する効果が期待される。

同技術は、光通信モジュールとエンドポイントASICからDSPを不要としながらも、正確な信号伝送性能を実現している。これにより、大幅な省エネと低遅延化が可能となり、特にAIサーバー処理のレスポンスタイム向上に貢献すると期待されている。
同開発成果は、2024年9月23日から25日にドイツのフランクフルトで開催されるヨーロッパ最大の光通信技術展ECOC2024に出展される予定。同社は、超高速AOCや超高速オンボードオプティクス用モジュールへの適用を見込んでおり、さらに次々世代通信規格PCI Express7.0向けの次世代光半導体チップセットの開発も計画している。
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