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2024年09月17日

ラバブルマーケティンググループは24年10月期3Q累計利益が通期予想を超過達成、SNSマーケティング事業が牽引

(決算速報)
 ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)は9月13日の取引時間終了後に24年10月期第3四半期累計連結業績を発表した。前期が7ヶ月決算だったため前年同期との比較はできないが、前年同期間の社内参考値との比較で大幅増収増益となり、各利益は通期予想を超過達成した。主力のSNSマーケティング事業の好調が牽引し、生産性向上なども寄与した。不透明感を考慮して通期予想を据え置いたが、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお9月17日に東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT−3)によって自己株式取得を実施する。株価はモミ合う形だが徐々に水準を切り上げている。好業績を評価してモミ合いから上放れの展開を期待したい。

■24年10月期3Q累計大幅増収増益、各利益は通期予想を超過達成

 24年10月期第3四半期累計(23年11月〜24年7月)の連結業績は、売上高が15億88百万円、営業利益が1億55百万円、経常利益が1億66百万円、親会社株主帰属四半期純利益が81百万円だった。

 前期が23年4月〜23年10月の7か月決算だったため前年同期との比較はできないが、前年同期間の社内参考値(監査法人による監査を受けていない参考値)との比較で売上高が19.0%増収、営業利益が36.7%増益、経常利益が43.3%増益、親会社株主帰属四半期純利益が36.0%増益の大幅増収増益だった。

 主力のSNSマーケティング事業の好調が牽引し、生産性向上なども寄与した。そして各利益は通期予想を超過達成した。事業別売上高は、SNSマーケティング事業が20.0%増の15億20百万円(売上構成比は運用支援が78.8%、運用支援ツール提供が20.4%、教育が0.8%)で、DX支援事業が4.1%増の67百万円だった。

 主要KPIとして、SNSマーケティング事業の運用支援の新規受注件数は前年同期間比10.0%増の374件、24年7月末時点のロイヤルクライアント数(年間取引高10百万円以上の顧客)は23年7月末比横ばいの40社、上位10社平均取引高は前年同期比14.5%増の約5905万円、SNS運用支援ツールの24年7月時点の合計契約件数は前年同期比6.2%増の568件、そして24年7月時点のARR(年間経常収益=各四半期末の月末MRRを12倍にして算出)は前年同期比3.5%増の2億80百万円で過去最高となった。

 なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億04百万円で営業利益が49百万円、第2四半期は売上高が5億88百万円で営業利益が96百万円、第3四半期は売上高が4億96百万円で営業利益が10百万円だった。

 通期(23年11月〜24年10月の12ヶ月決算)の連結業績予想は期初時点の計画を据え置いて、売上高が20億円、営業利益が1億円、経常利益が1億円、親会社株主帰属当期純利益が60百万円としている。参考値として、前年同期間(22年11月〜23年10月)との比較では売上高は3億46百万円(20.9%)増収、営業利益は19百万円(24.5%)増益、経常利益は20百万円(25.1%)増益、親会社株主帰属当期純利益は15百万円(35.3%)増益となる。

 引き続き主力のSNSマーケティング事業における新規受注の増加などにより、高成長を継続する見込みとしている。通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が78.4%、営業利益が155.0%、経常利益が166.0%、親会社株主帰属当期純利益が135.0%となる。年末および年度末が需要期であることを考慮しても概ね順調な水準である。不透明感を考慮して通期予想を据え置いたが、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は水準切り上げ

 株価はモミ合う形だが徐々に水準を切り上げている。好業績を評価してモミ合いから上放れの展開を期待したい。9月13日の終値は1668円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS41円47銭で算出)は約40倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS381円66銭で算出)は約4.4倍、そして時価総額は約24億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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