■原材料高・物流費高騰で食品値上げが加速、年内最大規模に
帝国データバンクの調査によると、2024年10月の食品値上げは2911品目に達し、年内最大の値上げラッシュとなった。ただし、前年同月比では4割減少している。分野別では「酒類・飲料」が最多の1362品目で、1年ぶりに1000品目を超えた。「菓子」では半数以上がチョコレート関連製品だった。
値上げの主な要因は原材料高(92.7%)だが、物流費(68.6%)や円安(28.4%)、人件費(26.7%)の影響も増加している。2024年通年の値上げ品目数は1万2401品目、平均値上げ率は17%となる見込みだ。
今後は値上げの勢いが弱まり、年内の値上げ品目数は前年の約4割にあたる1万3000品目以下で着地する見通しである。ただし、コメ不足による米飯製品の値上げなど、一部で値上げ圧力が続く可能性がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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2024年10月01日