(決算速報)
ピックルスホールディングス<2935>(東証プライム)は9月30日に25年2月期第2四半期累計(中間期)連結業績を発表した。減収減益だった。消費者の節約志向の影響などに加え、天候要因による野菜価格高騰なども影響した。ただし通期小幅増収増益予想を据え置いた。通期予想に対する進捗率が順調であり、通期ベースで収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化も影響して反発力が鈍く安値圏だが、1倍割れの低PBRも評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。
■25年2月期2Q累計減益だが、通期小幅増益予想据え置き
25年2月期第2四半期累計(中間期)の連結業績は売上高が前年同期比6.1%減の216億94百万円、営業利益が12.7%減の11億17百万円、経常利益が13.6%減の11億71百万円、親会社株主帰属中間純利益が12.8%減の7億98百万円だった。
減収減益だった。物価上昇に伴う消費者の節約志向の影響やコンビニエンスストア向け売上減少などで減収となったことに加え、天候要因で白菜や胡瓜など野菜価格が高騰したこと、物流費や人件費が上昇したことなども影響した。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が108億12百万円で営業利益が5億04百万円、第2四半期は売上高が108億82百万円で営業利益が6億13百万円だった。
通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が24年2月期比1.1%増の435億円、営業利益が1.9%増の17億円、経常利益が0.5%増の17億80百万円、親会社株主帰属当期純利益が2.1%増の12億円としている。配当予想は24年2月期と同額の24円(期末一括)としている。予想配当性向は24.9%となる。
個人消費や原材料・エネルギーコストの動向に不透明感が強いものの、売上面は各種キャンペーンなど効果的な販促活動、商品規格や販売価格の見直しによる値上げに加え、新規取引先の開拓、既存取引先の深耕などで増収を目指し、利益面は増収効果や生産コスト改善(製品の集約、不採算アイテムの見直し、省力化・機械化など)効果で増益を目指すとしている。またESGやSDGsへの取り組みも強化し、事業を通じてサステナブルな社会の実現に貢献するとしている。
第2四半期累計(中間期)は減収減益だったが、通期予想に対する進捗率は売上高50%、営業利益66%、経常利益66%、親会社株主帰属当期純利益67%と順調であり、通期ベースで収益拡大を期待したい。
■株価は調整一巡
株価は地合い悪化も影響して反発力が鈍く安値圏だが、1倍割れの低PBRも評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。10月1日の終値は1033円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS96円49銭で算出)は約11倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約2.3%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1438円45銭で算出)は約0.7倍、そして時価総額は約133億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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2024年10月02日