■治療の選択肢が広がる!難治性創傷に革新的な治療法
ロート製薬<4527>(東証プライム)は10月3日、同社が開発した、難治性創傷治療のための新たなシステム「オートロジェル システム」が、10月1日から保険適用となったと発表。このシステムは、患者自身の血液から抽出した多血小板血漿(PRP)をゲル化し、創傷部に塗布することで治癒を促進させるもの。
難治性創傷は、糖尿病性潰瘍など、従来の治療法では治癒が困難な慢性的な傷。特に糖尿病患者では、足にできた潰瘍が原因で下肢切断に至るケースも少なくなく、高い死亡率が問題となっている。
従来から、PRP療法は難治性創傷治療に有効性が期待されていたが、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」の規制により、治療の選択肢として広がるには時間がかかっていた。「オートロジェルシステム」は、この規制の対象外となり、より多くの患者がPRP療法を受けられるようになることが期待される。
同システムの特長は、患者自身の血液を使用するため、感染や拒絶反応のリスクが低い点、ゲル状にすることで創傷部に塗りやすく、治療が容易である点などが挙げられる。
今回の保険適用により、難治性創傷に苦しむ患者さんにとって、新たな治療の選択肢が生まれ、QOLの向上につながることが期待される。
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2024年10月04日
ロート製薬、難治性創傷治療に画期的な新システム「オートロジェルシステム」を開発、保険適用へ
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:41
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