■「ドンキはみんなが好き勝手に働いたら2兆円企業になりました」
・著者名:吉田直樹【著】/森谷健史【著】/宮永充晃【著】
・価格 ¥1,980(本体¥1,800)
・日経BP(2024/08発売)
■35期連続増収、売上高2兆円を突破したドン・キホーテの成功の秘密とは何か?
日本経済を襲ったバブル崩壊、リーマン・ショック、そして新型コロナウイルス禍などものともせず、35期連続増収という猛烈な成長を続ける総合ディスカウント店「ドン・キホーテ」。運営会社のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)<7532>(東証プライム)の売上高は2024年に初めて2兆円を突破し、今や日本の小売業界では第4位の巨大企業だ。
この成長の背景には、型破りで非常識とも言える経営手法がある。本書では、CEOの吉田直樹氏をはじめ、PB「情熱価格」のリニューアルを成功させた担当役員、外部クリエイティブディレクターが、その実態を赤裸々に語る。
ドンキの特徴は、企業規模が拡大しても「変わっている」という本質を維持し続けていることだ。顧客の声を重視し、社員やアルバイトに大きな裁量を与える「好き勝手」な組織文化が、ユニークな商品開発や店舗運営につながっている。この独自のアプローチが、バブル崩壊やリーマン・ショック、コロナ禍といった逆境をも乗り越える原動力となっている。
同書は、ドンキの成功の秘訣を、PBリニューアルプロジェクトを軸に解説する。「驚き」と「正直」をキーワードにした商品開発、顧客の声を重視するマーケティング戦略、「マネジメントしない」マネジメントなど、従来の常識を覆す経営手法が詳らかにされる。流通・小売業界に限らず、幅広い業種の経営者やビジネスパーソンに示唆を与える一冊となっている。
◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!
2024年10月17日